第2回 西洋哲学の本流

【対話を終えて ~感想集より~】

第1セッション  アリストテレス『形而上学』

テキスト : 『アリストテレス 形而上学 上』 出隆訳 岩波文庫 21~25頁

☆Aグループ201902a

・科学の根源についてや、観察の重要性について、自分なりに思うところがあった。対話の中で出てきた多角的な視点から、自然あるいは環境について考えたいと思った。

・今回、事前読み込みの際、テキストの上下にあったフリースペースで本文の内容をポイントごとに図や絵で表してみた。対話中、本文を毎回読まずにそれらを見ることで、話している人の該当する箇所や内容がすぐにわかるようになった。3頁ちょっとの文を頑張って解読するのに、こんなにも時間と頭を使ったのは初めてだった。

・対比構造がまず大きくあって、それから派生した対比構造がさらにあり、最後の最後に結論がくる論理を、順を追って読み解いていったことで、最後はすごく満足した結果に終わることが出来た。

☆Bグループ

・講座前には経験ありきの技術だと思っていたが、対話を進めていく上で、技術というのは経験と異なり、知識欲を追求するもので、その極地に智というものがあるとわかった。

・前回と同じく、自分で思っていたのとは異なる解釈が多くとても面白かった。人間の優位性はどこから来るものなのか、という疑問に対して参加した全員が真剣に考えていて、空気そのものが楽しく、また今後の対話に向けて有意義だった。

・自分が気になった、12頁17行目の「音を聴く・・・」の部分についての問いに対して、可能性の一つが失われる、とか、障害を持つ人々は銅なのか、などの多角的な視点から進んでいく対話になっいったので、個人的に嬉しかった。一方、注意して読めば、ありがちな構造をしていると分かる箇所を見逃してしまったところがあり悔やまれる

 第2セッション  デカルト『方法序説』

テキスト :『方法序説』 山田弘明訳 ちくま学芸文庫 36~42頁、55~58頁

 ☆Aグループ

・精神を認識すること、つまり、私の私たるゆえんを説明する文章をよむことで、デカルトの著作への理解だけでなく、自分自身の自分認識も改まった気がする。

・テキストから死とか認識とかの議題が挙がったときに、自分のもっているテキスト外の知識と結びつくが、それをどうテキストに落とし込むか、という点で、極めて反省が残ったのは自分にとってとても残念な点であった。読み込みの深層化という点も含めて、自分に内容を溶け込ませた上で、自分のもっている知識を活用しながら議論を活発化するということを次回は目指し、本当の気力を出して取り組みたい。

・「私は考える、ゆえに私はある」この有名なフレーズに辿りつくまで4頁、その後もかみ砕くのも大変だったが、対話で自分の問いかけに応答してくれる人がいて、対話が成立したとき達成感を感じた。

☆Bグループ201902b

・デカルトの人間性が透けて見えるようで面白かった。

・理解しかけた時に逆に突き放される部分が多かった。

・自分が思っていたことを他の人や先生方が言葉にしてくれるのを聞くのが楽しかった。

・デカルトの文章には真の意味で確実なものがなく、それゆえ読み手個人の理解の仕方がかなり異なっていた様子が面白かった。例えば「最も認識しやすいもの」とは何なのかなど、このような文章は、書き手の頭の中をのぞき込んでいるようで、不思議な気持ちになった。同時に、他人と完全にわかり合えることなどないのだろうとも思った。