第2回 ギリシア哲学の精華

【対話を終えて~感想集より~】

第1セッション  プラトン『クリトン』

テキスト :『ソクラテスの弁明・クリトン』 三嶋輝夫・田中享英訳 講談社学術文庫 130~159頁

☆AグループIMG_8796

・文章がソクラテスとクリトンの対話形式で書かれていたので読みやすかった。また、対話では前回のオルテガ「大衆の反逆」との関連性が話題に出て面白かった。

・言葉の対比を細かく捉えて読んでいる人たちが沢山いて驚いた。次回からは自分もテキストの細部にこだわって読みたいと思う。

・プラトン・ソクラテスの思想を倫理で勉強していたため、内容を理解しやすかったです。テキストに沿った対話が前回よりもできたと思います。

☆Bグループ

・「大衆が僕たちのことをどのように言うのかではなく、正しいこと不正なことについて知っているただ一人の人がどう言うか、すなわち真理そのものが何を言うかなのだ。」これはクリトンの文章ですが、これは個人だけでなく国家においても言えるのではないかな、挑戦してみたいと思いました。大衆(→ 声の大きい人=西洋人)は、中東では、アフリカでは、「ただの一人」なのか。これを理解できないことが国家間の対立の一つの原因ではないのかとも思います。哲学と言う観点から、国際問題へのアプローチを考えて行こうと思います。

・当時のソクラテスの考えがよくわかった。彼は今から二千年以上前に社会契約のことについて思慮し、さらには国家・国法及び大衆の意見が絶対的正義であるという民主主義の限界まで思慮していて、凄いと思った。

・ハンムラビ法典の同害復讐の原則を真っ向から否定するソクラテスの考え方が衝撃的だった。これは、死刑制度の議論にも通じると思う。

第2セッション  アリストテレス『形而上学』

テキスト :『アリストテレス 形而上学 上』 出隆訳 岩波文庫 21~25頁

☆Aグループ

・形而上学は、短い部分であったにもかかわらず、読むのが大変だった。この対話では視点が様々に分かれていてとても面白かった。

・倫理の授業ではあまり理解できなかったので、難しいと思っていたが、対話を通じて少しだけアリストテレスの考え方に近づけた気がする。

・テキストに散らばっていたキーワードが、解説の文や対話の中、また倫理などで習った知識をあわせて分類できていったようで楽しかった。

☆Bグループ

・経験を体系化し、普遍的技術を変換できるものはやはり、ものを「聴く」ことのできる人間のみであり、経験や現象を突っ込むか、理論を突っ込むかのAIの話ができて、非常に楽しかった。

IMG_8848・記憶は経験を生み、経験は技術を生む。あらためて、そのように順序よく考えると、確かにそうだと思うことが多かった。アリストテレスの考えは、人間の知りたいという欲求から考え初め、知恵者とは何かまで広げて考えていた。

・1つの言葉でも沢山の解釈があって面白かった。自分の意見と似ているけれど少し違う着地をする意見もあったし、全く違う意見もあったが、考えた過程を聞くとどれも納得ができ、発見が多かった。