第4回 OPEN AKADEMEIA

Aグループ 東洋哲学にみる意識と実在
Bグループ ユダヤ・キリスト教の軌跡

【対話を終えて ~感想集より~】

第1セッション Aグループ 荘子『荘子』

テキスト:『荘子』 金谷治訳注 岩波文庫
(第一冊)88~89頁、234~236頁、(第二冊)240~265頁

・文章を読んで、あらためて、人間の存在がちっぽけであることを意識させられた。また、対話の中で「荘子」の中に、矛盾点があることを疑問に思っていたことが解決して、対話のよさを感じた。

・今までのような哲学書と違って物語のようで読みやすかったが、そのシンプルさが逆に対話を難しくしていたと思う。明確に荘子の考えが述べられていない分、どこから思想をくみとるべきかわからなかった。

・テキストを読んだときに「確かにそうだな!」とうなづいてしまう作品でした。ただ、孔子の唱えた儒家思想や西洋の近代的な思想と比べて(当たり前ですが)大きく異なる独特な思想のように感じ、この思想を貫いて生きていくのははばかられました。

第1セッション Bグループ 旧約聖書『イザヤ書』

テキスト:『旧訳聖書Ⅶ-イザヤ書』 旧約聖書翻訳委員会(関根清三)訳 岩波書店 245~259頁

・アカデメイアにしては珍しく、本の内容に沿ってではあるけれど「それぞれの解釈で」という対話の進め方で、自由度があったので楽しかった。それぞれの解釈がそれぞれの形で納得できるので不思議な感覚だった。歴史的背景を再度調べた上で、もう一度読んでみたい。_MG_0102

・「イザヤ書」はバビロン捕囚後のイスラエル人へのメッセージなのだと思いました。はじめは、歴史を記録しただけのものだと考えていましたが、ところどころに教訓があったようい思えました。しかし、人によってはメッセージではなく、「幸福のための条件」など他のものとして解釈している人もいたのが面白かったです。宗教に大切なメッセージや約束があることを踏まえて、ユダヤ教以外にも触れていきたいです。

第2セッション Aグループ 西田幾多郎『善の研究』

テキスト:『善の研究』小坂国継全注釈 講談社学術文庫 125~137頁

・対話前に読んだときにさっぱりわからず注釈を読んでもわからなかったために今までで一番他の人の解釈を知りたいと思っていどんだ対話だった。対話を通しての正直な感想は、やっぱりわからんということだった。内容をもっと理解したい。

・難しすぎてわけがわからないとお手上げ状態から始まったが、皆の対話を聞いているうちに少しだけ前に進めたような気がした。ただ、難しすぎてまだ面白さを発見できる域にまでは達せていない。自分の思考はまだまだ_MG_0223幼稚で、もっと育てなければならないと危機感を感じた。できればまた誰かと考えを深めてから対話したい。自分への戒めとして『善の研究』を買います。もう少し大人にならなければならないと本当に心の底から思いました。頑張ります。

・最初はまったくわからなかったのでかなり不安だったが、対話の中でキーワードを言い換えていく読み方をしていったので最終的にある程度は理解できた。また、この回でアカデメイアがどのようなものかやっとわかったような気もした。

第2セッション Bグループ M・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』

テキスト :『プロテスタンティズムと資本主義の精神』中山元訳
日経BPクラシックス 9~60頁、193~213頁(ともに中略あり)

・「金儲け」が目的なのか、それとも仕事を全うしたことによる結果なのかという論争が盛り上がって大変面白かった。予定説を唱え、禁欲を目的としていたプロテスタンティズムが、結果的に資本主義の発展をもたらしたという対比が興味深かった。

・プロテスタントの倫理観が資本主義の精神に一致したことで、西洋が経済的に発展した。現在のアジアなどの資本主義的な経済発展はどのようなことが背景にあるのかと疑問を持った。