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message-34クラス入寮と人間教育の大切さ理事長・校長 古賀正一 2008 6.1 |
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創立者古賀米吉の学園の創設時の夢は、英国留学中に出会った全寮制の男子私立学校パブリックスクールである。 当然ながら学園創業期から戦中及び戦後は、学園経営も厳しい時代が続いた。昭和30年代後半になり経営が軌道にのり、昭和40年7月短期の入寮体験のために敬和寮が学校の近隣に建設された。高校1年になるとクラス単位で1~2週間の入寮研修が行われた。
創業者の敬和寮への思いを、『私学教育に明け暮れる』から抜粋する。 『学園に寮を持つことは、私の久しくいだいてきた夢であった。極めて小さいものであるが、こんどその夢が実現した。(中略)いわゆる一つ屋根の下で一つ釜の飯を食うことが、教育上はたまた人間修行の上にどんなに意味深いものであるかを知っている。多数の人々と一つ釜の飯を食ってみると、他人もわかり自分自身もわかり、ひとづきあいというものがわかってくるはずである。(後略)』(市川学園新聞 昭和40年7月20日)
クラス入寮の日々の日課は概略次の通りである。
尚、初日は入寮式があり、他の日には、個人面談、進路指導、古賀記念アリーナでの運動なども行われる。また福永寮長、クラス担任が期間中宿泊する。 3泊4日でも、同じ食事を食べ一緒に起居を共にすることにより、自分の思うようにはならぬ、他人にも気遣う、何でも自分のことは自分でする、後片付けをきちんとする、時間厳守など学ぶべきことは多い。また、女子生徒にとっては、内進生と高入生の交流の意義も大きい。
生徒の感想文を読むと、如何にクラス入寮が良い影響を与えているかが良く分かる。一例をあげる。 1)時間管理、身支度、掃除、食事の配膳など全て自分でやらなければならず、母親の大変さが良く分かった。普段すべて親まかせで、自立せねばと思った。 2)管理人の吉川さん夫妻の作ってくれる食事がとてもおいしかった。感謝、感謝。同時に仕事をしながらも、毎日毎日食事やお弁当をつくってくれる母親への感謝の気持ちがわいた。 3)友達と仲良くなれ、また友達の意外な一面も見れ、人柄にもふれられた。全体としてとても楽しく、密度の高い4日間だった。 4)寮生活で、結局一人では何もできないことが分かった。共同で生活することの大変さ、人に迷惑をかけないこと、責任の大切さなどが分かった。 敬和寮クラス入寮は、友情を育み、自立と責任感、感謝の気持ち、規律ある共同生活の中での協力やマナーなど生徒にとり学ぶことの多いプログラムである。今後学園の人間教育の重要行事として、更に発展させて行きたい。
(注)英国のパブリックスクールの内容につき知りたい方は、池田潔著『自由と規律・・イギリスの学校生活』(岩波新書)を参照されたい。
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