107.念願の新総合グラウンドの建設着工

 2014.9.1
市川学園理事長・学園長 古賀 正一

SONY DSC 9月は陰暦長月(ながつき)、日本気象協会の『季節のことば36選』では、「いわし雲」「虫の声」「お月見」です。
 2学期スタート、生徒達の元気な登校姿を見ると、たくましくなった感じを受けます。また夏休み40日間、海外・国内・校内外での多様な行事、研修、部活などを通じて、生徒、教職員ともども意義ある夏休だったと思います。安全は全てに優先する中、幼稚園・中学校・高等学校を含め生徒・教職員約3、000名が活動し、大きな事故、けが等の無かったことが何よりもうれしく「無事是貴人」です。
 世界は紛争が絶えない地域があること、また国内も広島をはじめ局地豪雨の大災害のことを思うと、平穏に普通の日常生活のできることがいかに大切か、感謝する日々です。 

A.今月の話題; 10年間の夢実り、新総合グラウンド建設着工へ

 2003年に新校舎を建設後、校舎の隣接にグラウンドがなく、体育の授業の一部は、2時間単位授業として、第一グラウンドにバスで移動し実施してきました。また学園の周辺も、整備されていない土地もあり、来校者にも見苦しいところがありました。10年前から隣接地を本校舎と一体運営できる多目的な総合グラウンド建設を目標に、地権者の方々とお話をし、市川市、千葉県と新グラウンド計画の相談を行ってきました。やっと土地取得のめどが立ち、市川市はじめ行政との打合せも進み、8月中旬に市より建設の認可がおり、工事に着工いたしました。

 8月28日(木)には、学園役員、教職員、後援会、同窓会、工事会社の代表が集まり、葛飾八幡宮宮司様の司祭により工事の安全祈願祭を実施しました。完成は、来年4月初旬で2015年度からの体育授業に間に合うように建設を進めます。建設期間の6か月間は、グラウンド以外に、近隣の六割橋からの道路整備、駐車場工事、バスターミナル工事も一斉に行われます。近隣の方々のご迷惑にならぬように、細心の注意を払いながら、生徒の通学路の変更、外来者への誘導など遺漏なきように推進します。

1.新総合グラウンドのコンセプト(基本方針)は次の通りです。

1) 校舎隣接地に多目的総合グラウンドをつくり、授業はすべて、校舎内施設と新グラウンドで完結し、第一グラウンドへのバス移動をなくす。リベラルアーツ教育の一環として体育の授業カリキュラムも、研究を重ね充実した進歩したものとする。(体育は知・徳・体・情操教育の柱の一つ)

2) 中学体育大会など、学校全体の行事も、新グラウンドを中心に実施する。

3) クラブ活動での使用は、できるだけ多くのクラブで分け合い、新施設の素晴らしさを多くの生徒が享受できるよう配慮する。尚第1グラウンド、第二グラウンド、大野グラウンドは、従来通り使用する。

2.新総合グラウンドの主な仕様は、次の通りです。

*グラウンド仕様;サッカー・ラグビー、フットサル、陸上などで使用できる人工芝のグラウンド、砂入り人工芝テニスコート4面、全天候型の110m走行トラック、走り幅跳び・三段跳び施設、鉄棒など体育体操施設、管理施設、照明、防球ネットなど。

*グラウンド周辺工事;周辺の道路整備、スクールバスおよび路線バスの一部を引き入れるターミナル、4箇所の駐車場。

*新グラウンド面積;16,137㎡(4890坪)、第二グラウンドとほぼ同じ面積。校舎とは歩道橋を通じ一敷地となり、合計敷地面積は、44,374㎡(13,447坪)になる。

 本事業は、創立80周年(2017年4月)記念事業の先駆けになるものでありますが、体育授業の移動を一刻も早くなくし、新グラウンドで存分体を鍛えてもらうべく、2015年度より使用できるよう完成を目指します。

B.8月の主な学園行事および結果

 夏休みの行事は、多様で特に従来と異なるもの、特色あるものを中心に掲げます。

1.エンパワーメント・プログラム(8/4~8/8)
 全て英語で行う5日間の集中ゼミで、単なる語学研修でなく、リーダシップと人間力を育むもの。
 これからのグローバル社会に生きてゆくために必要なポジティブシンキングや、自らの意見を持ち積極的に発言できるよう自信を持たせるプログラムである。米国カリフォルニア大学バークレイ校・デービス校、ハーバード大学などの現役学生や東京大学への海外留学生が講師となり、生徒は5~6人の少人数ゼミである。対象は高校1年生希望者70名。内容は「東京オリンピックに向けて自分たちができること」「高齢化社会の抱える問題」「環境問題への対処」など多岐に亘る題材を自由にディスカッション。最終日には、集大成として各自の決意をプレゼンテーションした。また、期間中は本校生徒の家庭で講師をホームステイで受け入れた。生徒の今後の意欲向上に期待大。

2.高校3年生の活動
 今年は8/12~8/15に夏期の集中勉強合宿(230名)を実施。自ら学ぶ意欲、進路に向かってのモチベーションを高め、有意義な4日間を過ごした。
 合宿明け(8/17、8/19)には高3女子の樋口恵夢さんが全国高校総体(インターハイ)競泳で、女子200m個人メドレー、400m個人メドレー優勝の快挙を遂げた。高1から高3まで3年間に渡り2種目3連覇は素晴らしく、努力の賜物である。活躍ぶりは新聞各紙で紹介され、次はリオのオリンピックを目指し頑張りたいとの本人のコメント。市川学園の名のついた帽子をかぶり力泳する姿は本当にうれしい。

3.博報財団主催 海外生徒日本体験プログラム(8/18~8/28)
 昨年より博報財団「海外体験プログラム」に参加。今年4/26~5/4には本校生徒4人がベトナムに派遣され現地校を訪問・交流した。また、8月中旬にイギリス、インドをはじめとする世界13カ国の教師・生徒が来日。本校ではインドネシア、マレーシア、スリランカ、ロシア、トルコの5ヶ国の生徒・先生方(日本語を学習)を受け入れ、ホームステイと学園訪問でもてなした。学園では、書道、茶道、太巻き寿司作りなど日本の文化を体験していただいた。

4.千葉県ユネスコスクール研究会(8/25)
 今年11月に岡山県で開かれるユネスコ世界大会・STUDENTフォーラムの関東地区代表・千葉県合同チーム(本校のほか渋谷教育学園幕張高等学校、県立千葉東高等学校、県立佐倉南高等学校から各1名)の一員に、高校1年の片岡拓巳君が選出された。8/10~11に岡山県で第4回準備会議が開かれ、全国6地区代表チームが本番さながらにプレゼンテーション、討論を行った。8/25には千葉県内の高校ユネスコスクール10校が一同に会しESD(持続可能な開発のための教育)に関する研修会、世界大会への準備を行った。

 5.SSH関連行事
 この夏も普段なかなかできない国内外でのSSH行事を行った。1学期末のタイ、香港での海外研修を皮切りに、日経エデュケーショナルフォーラム、サイエンススクールフェスティバル、SSH全国大会などの大会参加、小笠原父島研修や本校独自企画の白神山地自然学習会など参加生徒たちは各所で好奇心の翼を思う存分に広げた。
 また、中学1年・一宮夏期学校の自然観察会では高校2年生の生徒達が、後輩に観察の要点を指導した。まさしく「Teaching is Learning」を実践する良い機会であった。

6.『The Japan Journal』8月号表紙とカバーストーリに学園活動紹介される
 JICAやJETROなどの政府機関や様々な民間企業が日本の政策・経済・科学技術・文化などを、英語・中国語で紹介する月刊誌『The Japan Journal』に、本校の国際教育やSSHの取り組みが巻頭記事で特集された。我が国の教育現場の様子が諸外国の皆さんに理解していただくための一助となればと願っている。

7.国際研修
 今年も中3・高1の希望者を対象にケンブリッジ大学、オクスフォード大学で国際研修会を行った。
 それぞれディスカッションやプレゼンを中心とした教養と語学力を高める研修で、ケンブリッジ大学ではキャベンディッシュ研究所などでの科学研修、オックスフォード大学ではシェークスピアを研修のモチーフとするなど棲み分けがある。また、中3希望者を対象とするカナダ研修では現地家庭でのホームステイを行うなど、それぞれ特徴ある思い出深い海外研修を行った。参加生徒の成長が楽しみである。

8、学園オーケストラ部・音楽部合同サマーコンサート2014
 8/31 習志野文化ホールで実施。昨年は、オーケストラ部と開成学園管弦楽団との合同であったが、今年は音楽部(合唱)との合同イベントで、OB・OGも参加。第一部は室内楽と合唱、第二部は、管弦楽で舞踏会をテーマにした選曲で、聴衆は夏休み最後の日を楽しんだ。

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