148.80周年最後の行事から新たなステップへ

mh2017.12.23
市川学園理事長・学園長 古賀正一

創立80周年の行事は、12月20日市川市文化会館での「記念講演・生徒による演奏会」として、中学1年生から高校2年生までの生徒約1800名と教職員が参加し、学園全体の行事として有終の美を飾りました。生徒のための、生徒による行事で、感動的な半日になりました。極めて限られた時間の中、生徒・教職員一体となって準備してきたものでした。

第一部の講演は、素粒子物理学、宇宙研究の第一人者である、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(KavliIMPU)機構長であり、米国UCバークレー校物理教室MacAdams冠教授の村山斉先生をお迎えすることができました。

IMG_4384「宇宙になぜ我々が存在するのか」のテーマで、最先端の宇宙研究の理論と実証実験の話、豊富な画像、分りやすい語り口に引き込まれました。生徒は事前に配布されたニューヨーク国連本部での先生のスピーチ(日本語版・英語版、2014年10月20日)全文を読んで参加しました。研究者としての活躍と共に、国際的に発言され影響力のある先生で、日米2拠点を常時往復されるなか、時間を割いていただき感謝有るのみです。子供の頃から何にでも疑問や興味を持ち、知りたいという好奇心が旺盛であったとのことです。「人間は謎を追う生きものなのだ」と好奇心の大切さを語っておられます。

DSC_2419 第二部は、11月12日の創立80周年記念式典で好評だった市川学園フィルハーモニー管弦楽団の生徒たちが音楽・写真・語りで市川学園80年の歴史を綴るアトラクション『市川学園80年の不易流行』を披露。学園の建学の精神のルーツを学びました。

最後にベートーヴェン交響曲第9番第4楽章「歓喜の歌」の演奏と全員合唱で80周年を締めくくりました。100人の市川学園フィルハーモニー管弦楽団の背後には、330人の合唱団(高2の音楽選択の生徒、中・高音楽系クラブの生徒)が並び、客席からは中1~高1の1430人の生徒全員が原語ドイツ語でn9の合唱に参加。また、ソリスト4人のうち、バリトンは卒業生、ソプラノは本学音楽教諭でした。大ハーモニーは素晴らしく、まさに舞台・客席が一体になり、生徒達にとっては、学園生活で忘れられぬ至福の半日になったことでしょう。

それにしても今年は、何かと騒がしく、世界を見ると平和に逆行する動きの多い一年でした。

観測可能な1000億個の銀河の一つである天の川銀河、その銀n92河の中心からはずれの田舎にある太陽、その太陽の周りを回る小さな惑星地球のなかでの争いを思うと、人間はもっと共通目的である平和共存、安全幸福にむかい仲良く出来ないかと思う昨今です。

最後に。私の好きな三好達治の「冬の日」の詩に「静かな眼、平和な心、そのほかに何の宝が世にあろう」という一節がありますが、まさに平和、平穏、無事こそが最も尊いものです。失ってみて、初めてその大切さに気づくのです。来年は、学園にとり第4次中期計画のスタートです。2020年の大学・高校・入試の一体改革を先取りし、更なる卓越した教育を目指してまいりたいと思います。

来る年が皆様にとり、よい年でありますように祈念いたします。

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