94.自分で計画し時間を使うことの楽しさ

2013.08.01
市川学園理事長・学園長 古賀 正一
spain2013

 8月は陰暦葉月(はづき)。日本気象協会の『季節のことば36選』では、原爆忌(広島と長崎)、流れ星、朝顔と、真夏の季節感を表しています。二十四節気では立秋、処暑(しょしょ;暑さが衰える)です。

 学園は7月20日から8月31日まで生徒は夏休みに入ります。この間夏期講習、校外学習や国内外の研修旅行、学校行事、クラブ活動・合宿など集団的活動やプログラムも多く、また各学年・教科ごとに課題や自由研究も出されます。

  しかし本質的には生徒個人個人が自分の計画を立て、40日間をいかに有意義に過ごすかが大切です。重要なのは、達成可能な、しかし意欲的な自分の自身による主体的計画を立てること、毎日の時間を上手に使うことです。普段学校ではできないことに参加したり、家族や親戚との親交も大切です。

 暑さの中、毎日の規則正しい生活リズムを保ち、怠惰な生活や乱れに気を付けたい。一度くずれた生活習慣を元へ戻すのは大変です。大切な時間を何に使うか計画し、優先度を決め取捨選択するのは、まさに大人になっても重要なことです。物事は人から指示されるよりも、主体的に実行するほうがやる気が出るものです。この自由裁量の時間は、大学に入れば多くなるし、社会に出ると、仕事の計画的進め方で仕事に追いかけられず、先取りできます。また自由時間の使い方如何で人生が大きく変わります。アフターファイブの使い方が大切です。

 グローバル化の中で、大学の秋入学、セメスター制(学期制)、長い夏休みなど、わが国でも検討されていますが、海外では大学は勿論高校や中学でも夏休みが長い(6月―8月の3ヵ月)のが特徴です。この期間、学生たちは海外旅行やサマースクール、ボランティア、職業体験など様々な体験をします。その際の支援、アドバイスの体制は勿論重要です。本校でも、5月からスペインの男子留学生(母親日本人)が夏期休暇を利用し短期入学し、中学3年で授業・行事・部活・ホームステイを楽しみました。スペイン語、英語、日本語を含め5ヶ国語を話し、剣道や日本の文化吸収にもハングリーで、ギター演奏など多才な生徒です。本校の生徒達にも良い刺激を与えたと思います。彼は終業式のスピーチで、市川の生徒は、学ぶ真面目さとクラブ活動を両立させ、恰好がよく親切で学ぶことが多かったと感想を述べました。是非生徒諸君も夏休みの自由な時間を通じ多様な経験をし、終盤には、スイッチを切り替え新学期にそなえてもらいたいと思います。

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最後に7月の学園のトピックスを下記にあげます。

1. 1学期の学期末試験(4日-9日)が終わり、採点後17日には恒例の採点答案を返し、生徒も自分の間違いを確認し、生徒からの問い合わせには全教員が対応しました。19日の終業式は古賀アリーナで高校、中学別に行い校長講話と全国大会・関東大会、千葉大会で活躍した団体個人名を紹介し拍手で称賛しました。最後に教頭より夏休み中の諸注意を行いましたが、集会での生徒の傾聴の態度が非常によくなりました。
 前述の活躍紹介の主なものは、高校はハンドボール部、陸上部、山岳部、応援部、書道部、卓球部、水泳部、中学は応援部、陸上部、卓球部、囲碁将棋部などです。

2. 学期末試験後の採点期間中も、種々学校行事がありました。
 中3全員のテーブルマナー講習(ホテル)と歌舞伎鑑賞会(国立劇場)、高1全員横浜校外学習、中3-高2GTECテスト、高3全員の激励カレーライスを食べるフェスタなど。

3. 21日からは前期夏期講習(8月2日まで)80講座が始まりました。
 22日から8月3日まで中学1年生が一宮寮に2クラスずつ3泊4日で夏期臨海学校実施。24日から26日には中学2年生が関西方面の夏期修学旅行で奈良京都へ。

4. SSHについては、13日生徒課題中間発表会を実施。物理・化学・生物・数学など87のポスター発表を行い、JST運営委員、外部の先生方、教職員と質疑応答し、貴重なアドバイスをいただきました。また午前中は、小学生・保護者約200組を招き高校生自身が多くのテーマの実験を行い、科学への関心に一役かいました。企業・大学・研究所等への訪問研修が多数ありましたが、今夏特筆すべきは、18日―22日ネットで交流してきたタイ国プリンセスチュラボーン中等教育学校チョンブリ校を教員・生徒が訪問し互いに理科課題を発表をし、また文化交流も行いました。国際交流はSSHを通じても確実に進んでいます。

5. 浪人生(学園7年生と称す)約70名に塾の東京校に集まってもらい、小職含め教員10名と近況報告など和気藹々に懇談し、第一志望に専心するように激励しました。8月31日には浪人生全員に学校でカレーライスを振る舞い更なる激励をします。

6. 教職員全員研修会(なずなセミナー)も2回実施しました。
① 18日『首都圏中学入試と保護者児童が私学に求めるもの』(SAPIX本部長)
② 16日;『学校における応急処置・・その時できる教職員にできること!』と題し、京都大学健康科学センター石見准教授より突然死対策のための心肺蘇生に関する講義とトレーニングキットによる心臓マッサージとAEDの実習。石見氏は本校高校42回卒業生。

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