9.ボーイスカウト運動と第14回 日本ジャンボリー

なずなメッセージ

これまでのメッセージ:message-menu

message-9

ボーイスカウト運動 と第14回 日本ジャンボリー

理事長・校長 古賀正一

2006. 9. 1

縁あって本年4月より、ボーイスカウト日本連盟の副理事長を引き受けることになった。

今年は4年に一度行われるスカウトの実地訓練の全国大会である日本ジャンボリー(第14回)が、8月3日より7日まで石川県珠洲市で行われた。人口 19,000人の市に海外38ヶ国からの1,000名を含め、21,000人のスカウト、リーダー達が集まった。
5日間にわたり野営キャンプをベースに、薪を使った炊飯をはじめとしたスローライフ、環境を重視した諸活動、国内・海外のスカウト達の交流など国際イベント、皇太子殿下の行啓などあり、盛り上がった。
スカウト達は多くのすばらしい出会いと体験を得た。21,000人が集まる開会式、閉会式、皇太子殿下のお言葉などの諸行事は、壮観で且つ感動的であった。

ボーイスカウト運動は、99年前の1907年、イギリスのロバート・ベーデンーパウエル卿による、20人の子ども達と島での小さな実験キャンプからはじまった。このキャンプの体験をもとに、翌年『スカウティング・フォア・ボーイズ』という本を著し、少年達の好奇心や冒険心を、キャンプ生活や自然観察、グループ活動を通して発揮させ、自立心や協調性、リーダーシップを身につけさせようとした。これがボーイスカウト運動のはじまりであり、来年が100周年となる。

今や216の国と地域に、2,800万人以上のスカウトやリーダが活躍している。日本においては、1908年(明治41年)、このスカウト運動が伝わりスタートする。1922年少年団日本連盟となり、正式に国際事務局に加盟し、世界の仲間入りを果たす。1995年には女子の加盟が開始され、現在全国の加盟員は19万人(内女子4万人)である。各都道府県に都道府県連盟、その下に地区、団、隊、班がある。スカウト運動は、学校によるフォーマルな教育に対し、ノンフォーマルな教育、社会教育であり、会費、寄付、ボランティアなど多くの方の物心両面での支援で支えられている。

スカウト運動は…

  1. 生きることを学ぶ教育である。 (『ちかい』と『おきて』、行うことによって学ぶ)
  2. 青少年のための活動であり進歩しつづける。
    (小学入学前から18歳以上まで)
  3. 国際的であり、全ての人に開かれている。
    (人種、信仰に関係なく)
  4. 野外活動を通し、青少年の身体的、知的、精神的、社会的発達を目的とする。
  5. 自発的であり、非政治的である。
  6. 社会貢献、国際貢献、環境教育活動にも取り組む。

『ちかい』と『おきて』は、スカウト運動の中心をなす。

スカウトの3つの『ちかい』は次の通りである。
神(仏)と国とに誠を尽くし、おきてを守ります。
いつも、他の人々を助けます。
からだを強くし、心をすこやかに、徳を養います。

またスカウト8つの『おきて』は…
スカウトは誠実である、
友情にあつい、
礼儀正しい、
親切である、
快活である、
質素である、
勇敢である、
感謝の心をもつ

モットーとスローガンとして、『備えよ常に』『日々の善行』がある。スカウト運動は、単なる言葉や座学ではなく、スカウトの日々の実行により体得される実践教育である。

今、日本は青少年の諸問題の解決が急務であり、特に心の教育、徳育の必要性が指摘されている。学校教育、家庭教育と共に、スカウト運動のような社会教育の役割が大きくなり、貢献が望まれている。

スカウト運動のような社会教育と学校教育との連携強化について考えていきたい。