36.『お蔭様』ということについて

なずなメッセージ

これまでのメッセージ:message-menu

message-36

『お蔭様』ということについて~7月の生徒向全校放送メッセージより

理事長・校長 古賀正一

2008. 8. 1

今日は、生徒の皆さんに『お蔭様』ということを話したい。

日本語には、とてもよい言葉がたくさんあります。お蔭様、有難い、勿体無い(もったいない)などです。『お蔭』というのはもともと神様や仏様のたすけを意味し、他人から得た恩恵や助けてもらうことを言います。そして『お蔭様』というのは、助けや親切に対する心からの感謝の気持ちを表す言葉です。

『お蔭様で』とは謙虚でよい言葉ですね。よくスポーツ選手が勝ったときなど、お蔭様で、ファンの皆さんのお蔭で優勝出来ましたなどと言います。自分の努力と能力で勝ったように見えても、実はファンの声援や監督、コーチ、先輩、先生、友人や家族の理解がなければ続けることさえできなかったといっています。

また人は自分だけでは決して生きられない。災害でひとり取り残されたことを想定しても、いや朝起きてから寝るまでを考えても、いろいろな人の協力で生活ができているのです。

食べ物、本、道具、交通機関も学校もクラブ活動もお蔭様なのです。学校で勉強できるのも、お父さんやお母さん先生方のお蔭でしょう。

さて先日の北海道洞爺湖サミットでのテーマは主に地球環境、食糧の問題でした。地球気候変動・温暖化問題に関しては、世界の首脳が2050年までに二酸化炭素など温室効果ガスを半減しないと、地球はもたないという強い危機感を共有しました。また食糧について、日本は自分の国で自給できるのは39%しかない。61%は他国に依存しています。

一方豊かな国日本は、貧しい飢餓に苦しむ国を支援する責任もあるでしょう。2050年はまさに諸君が中心になって生きる時代です。日本の科学技術や知恵を使い世界の各国に貢献し、各国と共存してゆく時代です。『お蔭様』の気持ちは、今度はお返しに他人からお蔭様と言われるように人の世話をする、人の役に立つことがとても大切なのです。困っているときに助けてくれる友人ほどはありがたい友人はありません。

もうひとつは『もったいない』という言葉です。
アフリカで植林活動に活躍した、ノーベル平和賞受賞者ケニアのワンガリ・マータイさん(女性)は、『もったいない』という言葉とその意味を日本で知り、こんなに素晴らしい言葉と心構えはない、と世界各国で『もったいない』の話をしています。

『もったいない』という言葉の本来の意味は、そのものの値打ちが生かされないで無駄になるのが惜しいという意味です。是非ものやエネルギーを無駄にしない、すぐに新しいものを欲しがらず大切に長く使う、更にリサイクル(再利用)することが重要です。地球の資源は有限です。諸君の日常の生活でも工夫しましょう。

『お蔭様』という感謝の言葉、『もったいない』という謙虚な言葉は、諸君が今後の人生をおくる上で、2つの大切な言葉であり、実践すべき心得と思います。
(7月15日の全校放送より)
※『全校放送メッセージ』は毎月15日の朝のHRで校長が全校生徒に語りかけています。