43.406名の共学一期生よ、大きく羽ばたけ!

なずなメッセージ

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406名の共学一期生よ、大きく羽ばたけ!

理事長・学園長
     古 賀 正 一

2009.3.5

 3月5日の市川高等学校第61回(共学市川学園第一期)卒業式は、胸にコサージュ(小さな花飾り)をつけた卒業生を送る華やかな式になりました。6年間育てた学年主任はじめ教職員一同感無量の思いでした。校長の式辞の要旨を送ります。

式辞要旨

 諸君は市川高等学校第61回の卒業生であるとともに、誇りある共学第1期生でもあります。共学がスタートしてから常に先頭に立ち後輩をリードし、学園の明るい風土、新しい文化をきづいてくれました。学問を学び友情を深め、部活や行事を楽しみ感激し、時に悲しみ悩みつつ、学園で経験した全てが、今の君の人格をつくっています。長い人生、山あり谷ありですが成功とともに、失敗も大切な経験です。目標に挑戦し続けてほしい。諸君は青春真っ只中だが、青春とは年齢ではなく、心が燃える目標をもち、挑戦しつづける精神の若さを言うのです。

 今世界は金融危機、経済不況の中、大きな転換の時代がスタートしています。石油や化石燃料中心の時代から、太陽光や風力などクリーンエネルギーの時代に転換せねばなりません。自動車もハイブリッドや電気自動車の時代になり、炭素の排出を大幅に減らす時代であります。医学もがん治療や再生医療などが進み、ますます高齢化の時代になります。輸出に依存してきた日本経済は今非常に苦しんでいます。しかしGDP世界第2位の日本の役割は大きく、技術革新で世界をリードしなければなりません。国際的協力と変革への大きな努力が必要です。このような時代に生きる諸君は何をすべきか、何が必要か考えたい。

1)自立する力をしっかりつけ、新しいことに挑戦する勇気と気概をもて;

 自立とは、精神的に独立し、他人に依存せず自分の力で向上することをいいます。明治のはじめ福沢諭吉は学問のすすめのなかで、『一身独立して一国独立する』といっています。一人一人の独立こそが、国を強くし独立発展させるという意味です。自分の得意な専門をみつけそれを深め、人に負けない何かのプロになること、それこそが自立への道です。学園で学んだ『自ら学ぶ第三教育の力』こそ、自立する力の元です。また新しいことをやってみようという気概と勇気をもつことです。米国のオバマ新大統領が、米国国民にYes,we can changeと訴え続けたのはまさにやれば出来るという自立の精神です。新しいことを創造しなければならない時代、諸君の活躍の場は大きい。

2)人間関係、人との付き合いを大切に豊かにしてほしい;

 友人や先輩、先生、親戚知人など諸君の持つ今の人間関係は大切な財産です。今後も多くの出逢いがあり、人間関係という財産を豊かにしてほしい。そのためには対話力、コミュニケーションの力が必要です。コミュニケーションは明るい挨拶から始まります。更に人と誠実に話しあう、互いに相手の気持ちを知り強い信頼関係を築く、チームのなかで自らの役割をきちんと果たすことが大切です。多様性の時代、他国や異なった考えの人と交流することも多くなります。国際的に活躍するには、単に語学ができるだけでなく、日本の文化を良く知った上で、異質の文化、異質の人への理解を示し交流できる能力が必要です。

3)品格ある人間を目指し、日々学び実践すること;

 本学園が目標としている立派な紳士淑女たれ!というのは、それぞれの場で品格あるリーダーになってほしいということです。新渡戸稲造は、名著『武士道』の中で、武士道こそが桜の花のように日本固有の文化であり精神の基盤であると書いています。武士道には、正義感と勇気、誠実さと思いやり、礼儀作法、恥を知り恥ずかしいことをしないこと、自分に打ち克つ克己心等の徳目が重要と書かれています。これらは将に諸君が日々の生活の中で、実践し積み重ねることにより身につくものです。実践によってこそ品格が磨かれます。諸君の時代は、日本はお金ではなく立派な日本人、品格あるリーダーが多くいることにより、世界から尊敬される国となるでしょう。

 終わりに学園にとり諸君は誇りであり、諸君の活動が学園の価値を上げてくれます。一方諸君にとり学園は常に心のふるさとであってほしいと思います。卒業式を英語でコメンスメントと言い、新たな始まりであります。新たな出発を祝し、卒業生諸君の未来が、希望に満ち輝くことを祈ります。