47.学園は『教職員の学ぶ共同体』・・・教職員の研修の重要性について

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学園は『教職員の学ぶ共同体』・・・教職員の研修の重要性について

理事長・学園長
    古 賀  正 一

2009.7.1

 学校と教育の価値をきめる要素は多様ですが、突き詰めれば優れた教師の集団とチームワークの形成、常に学び切磋琢磨し進歩改善する学園風土の醸成でありましょう。市川学園は、常に教職員の『学ぶ共同体』でありたいと提唱してきました。(勿論生徒にとっても学校は学ぶ共同体であります。)第二次中期計画の基本方針のなかで、『個が輝き常に学ぶ質の高い教職員集団形成と教職員研修への注力』は、最も重要な方針の一つと考えています。

 教職員の『学ぶ共同体』とは、理事長、校長はじめ全教職員が日々進歩向上し、教育の質を卓越したものにすることを目的とします。学校内教職員の切磋琢磨はもとより、他校の教師のよいところ、他校の方法や仕組みの良いところは積極的に学び研究することです。今般、全国の理数教育のモデル校となるSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の指定を文部科学省から受けました。SSHでは、全国の先行した他校の発表会に参加でき、高いレベルの理数教育や優れた生徒の研究発表内容を知ることが出来ます。各教科ともに他流試合を大いにすべきです。特に私学の格差は、教職員の教育力(専門力と人間力、授業力と担任力)の差に集約されます。自ら学び、調べ、考える第三教育を生徒に指導すると共に、教職員は自らが率先して学び、授業の質、教育力向上を目指す『第三教育の達人』でありたいと思っています。

 したがって本学園では、教職員研修を極めて重視しています。学園の中で制度的な仕組みとして、初任者の研修、任用2-3年目の研修、任用10年目の研修、免許状更新講習などを基本として、更に多様な学ぶ機会を提供しています。

1、 授業を常に公開し研修する; 各教科で公開授業と評論を行う。授業をカメラで撮影し再生し、それを見ながらの研修。他教科の授業を見ての研修。保護者の授業参観とアンケートの活用。

2、 外部の種々の研修会や他校視察研修を積極的に行う

3、 授業アンケートの結果による改善と自己研鑽を行う

4、 教科、学年単位で集中的に研修会を行う; 関係分野の講師の講演と討議。また年間の予算で、教科、学年で必要な図書は、優先的に購入。

5、 学園全体の研修; 全教職員対象に、その分野の識者を講師に招き、広い知見を学ぶ研修会。(なずなセミナーと称し、すでに7年間28回実施)

6、 国内外の大型研修会参加; 指名による海外短期研修、国内夏期休暇中の大学研究留学、幹部研修など

7、 教職員個人の特別教育研修; 本年度より、教職員個人がテーマをたて研修する『教職員特別教育研究』をスタートした。個人の教育研究、授業改革のための研究を行い、教育現場で役立てる。そのための書籍、機材、研修等を補助する制度。研究紀要としてまとめる。

 教職員の研修の資金として、通常の経常経費のなかの研修費以外に、学園には他校にはない古賀研究基金という素晴らしい制度があります。現在も新入生からの浄財が、毎年基金と事業の運営費に組み込まれています。古賀研究基金は、上記の4,5,6,7などの大型の研修・研究費に使用します。

 このような多くの研修・研究成果は全て授業やクラス運営、人間教育、進路指導等として、生徒に必ず還元されると確信しています。

『少くして学べば壮にして為すあり、壮にして学べば老いて衰えず、老いて学べば死して朽ちず』 (佐藤一斎;言志晩録)

以上