52.千葉県を教育立県に・・・私学の役割に思う

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千葉県を教育立県に・・・私学の役割に思う

理事長・学園長
    古 賀  正 一

2010.1.1

 新年おめでとうございます。今年は第二次中期計画(平成21年度-26年度)の2年目、4月からは完全6日制で、更なる充実した教育を目指します。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)も2年目となり、高2理科系志望者全員を対象とします。

 昨年は、新型インフルエンザの対応に大きなエネルギーを使いましたが、お蔭様で行事もほぼ実施でき、延長授業等行わずに2学期を終了することが出来ました。

 3学期高校3年生は、センター試験から始まる大学の入学試験に全力を尽くし実力を発揮する時期であり、十分健康に留意してもらいたいと思っています。一方当学園に入学を希望する受験生の皆さんの入試が中学、高校あわせて4回行われます。怪我や体調不良の受験生の別室受験等十分配慮し、受験生へのきめ細かい対応準備を進めています。詳しくはHPを見ていただきたい。

 昨年9月より『千葉県の教育を元気にする有識者会議』が発足し、委員として参加しました。千葉県を教育立県にすべく教育振興施策について議論し、知事および教育委員会に提言するものです。木村治美議長(共立女子大学名助教授)のもと委員13名、臨時委員5名により、4回にわたり幅広で活発な議論が行われました。提言としてまとめられ、千葉県の教育振興基本計画に反映されます。委員は、それぞれの専門分野の大学教授、武道家・俳優、能楽師、科学技術振興機構主任アナリスト、東京国立博物館館長、スポーツ医学研究員、キャスター、NPO法人代表、絵本作家、スポーツ選手など様々な分野の方々です。学校教育、教員、家庭や地域の教育力、スポーツ・文化の振興、心を育てる教育など幅広に議論し、具体的取組を含めて12の提言にまとめられました。小職は、私学教育の現場にいる立場から、特に強調したことは、

1、私立公立合わせて千葉県の教育を卓越したものにすべく推進すること、教育委員会と私学トップのコミュニケーションを常に密にすること

2、成田国際空港を持つ地の利を生かし、異文化を理解し、国際的コミュニケーション力のある真の国際人を育てること

3、学校現場を重視し、教職員と生徒を元気にさせるための具体的施策をうつこと、教職員でできないことは、外部の識者や組織の協力・支援を得ること

4、千葉県を読書に親しむ県にすること(朝の10分間読書運動は、私立船橋学園がルーツである)

5、徳育の面では挨拶など小さなことの実践が重要であること

6、第一の教育である家庭教育、第二の教育である学校教育が重要であることは当然として、最後は自ら学ぶ第三教育の力・自学力であること

7、 教育問題は多くのことがすでに語られており、具体的取組・施策として提言を実行することが重要であること           など。

 小職自身も各専門分野の委員の方から貴重な意見を伺い、多くの示唆を得ました。議論を集約し、1月末には提言がされます。

 教育は意見が多様であり、学校の建学の精神や校訓も様々です。しかし共通して言えることは、人間は各々特色があり独自無双の存在であること、画一的でなくその人間の特色や個性を伸ばしたいこと、基礎学力を土台に自分で学ぶ力をつけること、規範意識の向上と人間教育が今重要であること、親や教師の影響は大きいことなどです。今大人を含め公徳心・規範意識、マナーが欠けていることも問題です。また若者に将来の希望や目標,困難なことに挑戦した体験を与え、自分の良さを認識させたいと思います。モチベーションを上げ、チャンスを与え、チャレンジの場を与えれば、若者は大きく伸びると思います。教育を元気にするには、教育の現場を元気にし、教師や親や大人が元気に前向きにならねばならないでしよう。

 あらためて千葉県私学の一翼として、学園が立派な生徒を多く育てることが、21世紀の日本を創ることにつながると確信します。教職員協力して更に卓越した教育、保護者・生徒の満足度の高い教育、生徒の能力を目一杯に伸ばせる付加価値の高い教育にチャレンジし続けたいと思います。