74.よく生きること・・・市川善行会60周年に思う

なずなメッセージ

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よく生きること…市川善行会60周年に思う

理事長・学園長
古 賀  正 一

2011.12.1

 11月は、中学3年の京都・奈良修学旅行(2泊3日)、高校2年の沖縄修学旅行(3泊4日)があり、ともに無事終了しました。生徒達にとっては、思い出に残る旅であったと思います。また5月から始まった、高校1年のクラス単位の敬和寮の寮生活(3泊4日)も全11クラス無事終了。このように一緒に食事をし、旅し生活を共にすることは、友達の今まで知らなかった面や意外な長所も分かり、更に友情を深めることにもなります。

  11月から12月初旬は全学年・全クラスの個人面談月間で、教師と保護者とじっくり話をし、生徒の勉学と生活の課題、高校では進路などの意見交換をします。生徒の学校での様子と家庭での様子の情報を共有し、一人一人をよく見るなずな精神の実践の機会です。

  また理事長と校長が教職員と個別面談も実施しています。各教職員は、自分の業務の課題と改善、教育力向上のために取り組んでいること、学園・教科などで改善すべき事項の提案など記入した面接シートをあらかじめ提出してもらい、これを話題に自由に15分間対話をします。教職員とのコミュニケーションの機会であり、現場からの良い改善提案も出してくれます。

  さて創立者 古賀米吉は終戦後、社会の荒廃状況から立ち上がるには、学校教育だけでなく、地域や社会全体で子供、家庭、学校を支え且つ生涯教育(学園の第三教育の一部)を重視する社会教育に熱意を燃やしました。その中で昭和26年市民のともし火として善に満ちた社会をつくろうと、有志とかたらい自ら初代会長となり、「市川善行会」を立ち上げました。目立たぬ善行に光をあて、それを表彰しています。

  以来たいまつの火は引き継がれ、60年が経ちました。継続こそ力です。初代会長 古賀米吉に続き、2代目会長 故関口忠一郎氏(元学園後援会長)、3代目会長 故藤崎慶治氏(元市川中学校・高等学校校長)、4代目会長 岡野谷守利氏(元学園同窓会長)、5代目現会長 北川善樹氏(学園高校8回卒業生)の各氏が就任されました。いずれも学園にご縁のある方です。

  所得倍増など国を富ますこと、経済発展が最重要な時代にあって、富国だけではだめで善行がなければならぬと警鐘を鳴らしました。即ち『富国善行』という先見性のある主張をしています。また良く見て目立たない善行を発見し、光をあて感謝しよう、という学園の『なずな』精神が具現化されています。そのため会報誌は、『市川善行:なづな』となっています。会員は市内全域600名、会の運営は会員からの会費で成り立っています。被表彰者の選考は、市内自治会長、市内小・中・高等学校長、地区委員などから推薦され、理事会で決定されます。

  なお「江戸川を守る会」も、この善行会の活動から生まれ、昭和39年に結成されました。環境運動の黎明期に江戸川の清流を取り戻そうとした広域自治体参加の運動で、江戸川を汚染から守った功績は大きいと思います。

  11月26日(土)市川善行会 創立60周年記念の善行表彰式が市川市市民会館で行われ、大久保市長、松永市議会議長も出席され、個人21名(内 学生4名)と3団体が北川会長から表彰されました。永い間続けられている活動が多く、頭が下がります。環境美化、清掃、児童の登校安全誘導、福祉、青少年健全育成、学校美化栽培、図書館の本の修理、人命救助、安全パトロール、コーラス・ハーモニカによる老人ホーム訪問などいずれも心温まる活動です。

  式後小職(善行会顧問)から『よく生きる』と題し、講演をしました。幸福はこころの持ち方、よく生きることは幸せに生きること、幸福の条件、ブータンの国民総幸福量(GNH)、善行は快感、助け合い、結局は小さな善行の積み重ねが良い社会をつくるなど。

  今こそ善行会の様な活動が必要な時代です。北川会長のもと60年を節目に、善行会が更に拡大発展することを祈念します。

  尚、善行会入会および善行者推薦の問い合わせは、市川市教育委員会生涯学習振興課内、市川善行会事務局 電話047-334-1657 です。