91.当たり前のことの実践;冊子『紳士淑女たれ』

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当たり前のことの実践;冊子『紳士淑女たれ』

理事長・学園長    
古 賀 正 一

2013.5. 1

 5月は陰暦名皐月(さつき)、先日選定された日本気象協会の『季節のことば36選』では、風薫る,鯉のぼり、卯の花であり、日本の豊かな季節を感じます。二十四節気では立夏、小満(しょうまん)です。

  新年度に入り新中学1年生327名、新高校1年生441名(うち高校からの入学118名、内進323名)をむかえ、日々教職員新鮮な気持ちです。4月は中1、中3の宿泊研修セミナー、各学年のオリエンテーションからはじまり、高1特別講座と課題研究(グローバル時代に生きる君たち)、保護者会と授業参観、生徒・教職員健康診断、オーケストラ定期演奏会など行事の多い中、意欲的な授業がスタートしています。

  小職も校門に立ち挨拶を交わすたびに、明るい元気な生徒たちから勇気をもらいます。授業も時々見に行きますが、緊張した空気が漂い、真剣なまなざしに、是非ともこの気持ちを大切にしてほしい、初心を大切にしてほしいと願うこの頃です。良い習慣を身につけること、積極的前向きな『やってみよう精神』を大切にすること、計画と時間の使い方が成否をきめること、自分の本当にやりたいことを探し、高い目標にチャレンジすることなどを、各学年の小職講話で強調しました。

  さてこのたび人間教育および生徒指導の一環として、また生徒の自主的実践を通じ体得すべき道徳の指針として冊子を作成しました。冊子の名前も本校の目標とする”Be gentlemen, Be ladies.”~紳士、淑女たれ(副題noblesse oblige)です。単なる生徒指導書でなく、建学の精神に基づく当学園の人間教育の目標、将来の立派な紳士淑女をめざす生徒として必要不可欠なことをまとめてあります。当たり前のことを実践し、守るべきことを守ること、よきマナーの実践など、全ては言うは易く行うは難しで、日々の行動から身につきます。

 冊子の目次とともに若干の要旨を記します。

 緒言としての『建学の精神を歩む』

Ⅰ.紳士淑女たれ

1.基本的心得7箇条;
 爽やかな挨拶、時間厳守、身だしなみ、4S(整理・整頓・清潔・清掃)、物を大切にする心、他者への思いやり、第三教育と自立心

2.善行-勇気と誇り
 善行の本質は快感、小さな善行の花開かせよう、具体的善行事例

Ⅱ.社会のルールとマナー~ルール順守は人の務め、人に迷惑をかけない

1.登下校
 歩き方、寄り道、買い食い、危険な行為や情けない行為の事例

2.バス
 バス停での登校時、下校時の注意、バス内で注意すべきこと、通学時ルール

3.自転車
 交通ルールと安全確保、学園のルール、命を落としてからでは遅すぎる!!

4.ネット社会
 注意すべきこと、ネットはこんなに怖い

5.男女交際
 たしなみの必要性、本校生徒としての誇り

6.いじめ、暴力行為
 いじめは絶対してはならぬ、暴力行為は犯罪

7.その他
 具体的な事例

Ⅲ.市川学園生としての心得

1.服装・身なり
 品位と誇り、質素で端正

2.学園ショップ・ラウンジの利用
 誰もが気持ちよく利用できる約束事

3.校内への食品持ち込みのルール

4.下校時のコンビニエンス・ストアー利用の心得
 すでに全生徒に配布し、中学生は、ホームルームや道徳授業のなかで読み合わせ、対話させ、考えさせています。また高校生は、この冊子をもとに対話し考えさせています。
 要は頭での理解とともに、当たり前のことを実践し、人の道に恥じぬよう自ら日々訓練することが重要です。法を守ることは当然として、日々の前向きな行動、人に迷惑をかけぬこと、自分がしてほしいように人にふるまうこと、自立することなど、今身につけないと、社会に出てから恥をかきます。
 第一の教育の場である家庭においても、この冊子の内容を、保護者と生徒が話し合い実践していただきたい。その上で当学園の教育の中で、6年間しっかりと生徒に身につけさせたいと念願しています。
 大人になっても、この冊子の基本的心得7箇条ができない人が多いのが昨今です。もし日本全体がこの7箇条をしっかり実践すれば、素晴らしい社会になるでしょう。日本はこれからの成熟時代、人材立国として世界から尊敬される国になるべきでしょう。その基本がこの冊子にあります。もちろん生徒を指導する以上、我々教職員自身が、自らに厳しく率先垂範し、紳士淑女にふさわしい行動をとり、生徒に自らの後姿を示すことが最も大切です。

 『やってみせ、言って聞かせて、させて見せ、ほめてやらねば人は動かじ。(山本五十六)』