竹嶋 伸之輔 先生 : (独)理化学研究所 分子ウイルス学特別研究ユニット 協力研究員/アルゼンチン国立ラプラタ大学 客員教授 (市川学園OB)

21世紀の感染症 ~分子ウイルス学の最前線から~

平成2年 市川高等学校卒業後、東北大学農学部畜産学科に入学。同大学大学院修士課程より、理化学研究所にてレトロウイルスによる白血病発症機構の研究に着手し、平成13年に農学博士号を取得後、現在に至る。
平成9年に日本組織適合性学会大会より優秀学術賞、平成17年および平成20年に日本獣医学会大会長賞、そして平成20年に日本獣医学会奨励賞を受賞。

講座趣旨

古代から人類の驚異となり続けてきた感染症。しかしながら1980年、WHOはその感染症の中で最も恐れられていた天然痘の制圧を宣言し、また、抗生物質の開発によって多くの感染症は治療可能となり、人類は感染症との戦いに勝利したかに見えた。しかし現実には、世界中の死亡原因の30%は、いまだに感染症によるものである。近年、SARSや狂牛病、高病原性インフルエンザ、エイズやO-157型大腸菌、抗生物質耐性菌など多くの新興・再興感染症が問題となってきている。中でもウイルス感染症は、つい最近まで有効な抗ウイルス薬は存在しなかった。しかし、分子生物学が急激に発展したことにより、どのようにヒトの生命が維持されているのか、分子レベルで解明されるようになってきた。このことにより、抗エイズ薬やタミフルなどの、抗ウイルス薬が作られるようになってきた。本講演では、「ウイルスとはなんなのか」、「ウイルスがどのように病気を起こしているのか」、また、「それを防ぐにはどうしたらいいのか」を皆様と一緒に考えてみたい。

生徒の主な質問・感想

  • 地球温暖化によって日本にもマラリアなどの感染症の影響がより拡大するかもしれないと知り、温暖化対策の必要性を強く感じた。(中1)
  • 世界の死者の30%が感染症が原因だと聞いて、感染症がこれほど怖い病気とは今まで知らなかった。(高1)
  • 日本のような環境が良く医療の進んでいる国は、貧しい国々をサポートしていくべきだと思う。それが結果的に自国や世界のためになるはずだ。(高3)
  • 先進国が、貧しい国をサポートしていけば、それが結果として、自国や世界のためになると思う。(高3)
  • クイズなどもあり、ウイルスの写真や図などがたくさん表示されて分かりやすかった。(中1)
  • 将来私は、医療関係の仕事に就きたいので、勉強になった。(高2)
  • 日本は清潔で、安全に近い国だと思った。(高1)
  • 少しでも早く、全ての感染症に効く薬を作って欲しい。(高1)