宮本 英昭先生:東京大学総合研究博物館准教授

太陽系探査機による惑星科学の幕開け~サイエンスZERO・イン・市川学園~

プロフィール

1970年生まれ。市川中学校・高等学校を卒業後、95年東京大学理学部卒業。1999年東京大学大学院理学系研究科博士課程在学中に、東京大学大学院工学系研究科助手となる。2000年博士号(理学・東京大学)取得。アリゾナ大学月惑星研究所客員研究員を経て、06年より東京大学総合研究博物館助教授(07年より准教授)。東京大学大学院理学系研究科准教授、早稲田大学非常勤講師も兼任。主にNASAの資金で運営されている米国の惑星科学研究所で、連携研究員も務める。専門は惑星科学、特に惑星探査機のデータ解析による惑星地質学。

講座趣旨

地球以外の天体に探査機を送り込み、遠隔操作で探査を行う「惑星探査」によって、人類が持つ太陽系に関する知識は大幅に更新されています。かつては望遠鏡を用いても点にしか見えなかった天体も、詳細な調査が行えるようになりました。例えば火星の上では無人の探査車が砂にまみれて走り回り調査を行い、地球の数万分の1の重力しかない小惑星で、サンプルの採取が試みられています。こうして得られた膨大な量の科学データから、これまでの常識を覆す新発見が次々ともたらされました。火星に気候変動があることや、土星に温泉水が噴出す衛星が存在することなど、いったいどれほどの人が想像したでしょうか?NASAやJAXAなどで進められている太陽系探査でわかってきた事を、実際に探査に関わり探査データの解析を行っている立場からご紹介します。