飯田 芳男先生:成蹊大学名誉教授

『地球温暖化の原因・影響・対策』 

主な講義内容の紹介

 2003年度の土曜講座にも一度来てくださった、環境化学の分野で多くの実績がおありの飯田芳男先生の講座では、多くのパワーポイントによる映像を見せながら、わかりやすく地球温暖化のメカニズムや原因、その対策を教えてくださいました。

 石炭エネルギーを使い始めた産業革命のころから、地球温暖化の原因となっているCO2が増えてきました。CO2の吸収スペクトルのうち、遠赤外線のものが、特に温室効果として問題視されています。現在一人当たりのGDPは増加しているものの、今後は金銭的な豊かさよりも心の豊かさを重視した生活を考えていくことが大切です。

 温暖化による深刻な被害は、すでに海面上昇による浸水被害が南太平洋のツバルなどでも報告されています。また、温暖化による健康被害としては、熱中症の増加が挙げられます。こうした被害を回避するために、日本では農作物の品種改良、炭素隔離貯蓄(CCS、海中にCO2を貯蓄するシステム)を進めています。家庭での暖房器具も、ガスストーブより電気で動くエアコンの方が安価で済む上にCO2の削減もできます。

 大気の平均気温の上昇、氷雪の広範囲の融解、平均海面水位上昇のデータから考えても、これからの気候システムの温暖化は明白です。今後は、地球温暖化への対策として考えられている、CO2削減の様々な施策を積極的に推進してしかなければなりません。

生徒や保護者の主な質問・感想

  • 自分で「エコしなきゃ!」と言っているのに電気をつけっぱなしにしたり、車で移動したりとかなりCO2を使っていることを実感しました。地球温暖化になって大変なのは、人間だけでなく、他の動物などにも影響を与えているということを知り、心からエコしなきゃいけないなと思いました。(中1)
  • 日本の環境対策技術を他国でも使用することができれば、世界全体のCO2削減が可能になるのではないかと思った。(高3)
  • 地球規模から生活に密着した内容までとても興味深く、自分でもできることから実行していこうと思いました。(高1保護者)