江尻 光一先生:須和田農園園主・東京農業大学客員教授

『私が植物から学んだこと~花は誰のために咲くのか~』                      

主な講義内容の紹介

大柄で風格ある物腰、穏やかな風貌、スーツに蘭の花をあしらったネクタイを決め、84歳とは思えないお元気さで登場されました。息子さんがお二人とも本校の卒業生ということもあって、講師にお招きしたことを大変喜ばれてお話してくださいました。「植物を育てること」と「人が学ぶこと」は共通するという視点に立たれて、

「見えないところを大事にする」:根がしっかりしていなければ伸びない→今しっかりと勉強しておこう。

「土作り」:土がよくなければ肥料をやっても育たない→今勉強の手を抜くと将来大きくなれない。

といったお話をベースにされて、日本語をきちんとしゃべれることと同時に英語と中国語をしゃべれるようになろう。稲も麦も虫に頼らずに実っていく、そんな風媒花のように自立した人間になろう。電気・ガス・水道なし。ケータイも音楽もないところで2日間でも過ごせるだろうか?など具体的なことを、ご自分の体験や植物についての豊富なエピソードを交えて語られました。これからも蘭の新種を作り出して世界に送り出してくださることと思います。皆さんも須和田農園を訪れてみませんか。

生徒や保護者の主な質問・感想

○とっても優しい素敵な方でした。花は人間のためではなく、子孫を残すために咲くというお話が印象にのこりました。(中1)

○自分も風媒花のように地味でも頼られるような人になりたいと思った。(中2)

○虫を邪魔だと感じたり、きれいだからといって、花を摘み、飾りにしてしまう人間は身勝手な存在だと思った。(中3)

○稲の実験で、水が少ないところに植えたものは、根が伸びて成長するということから、今の勉強を「意義あるもの」としてがんばりたいです。(高1)

○植物の成長は人間の成長の真理を体現している。見えない努力ができるものこそ、美しい花を咲かせられるのだろう。(高2)

○65年間も花を研究していらっしゃるのに、「まだまだ、これから」とおっしゃっていることに感動した。研究に終わりはないのだと思い、自分もそんなテーマを見つけたいと思った。(高3)

○花を見るならどの国へ行けばよいでしょうという質問とそのお答えは楽しく、興味がもてました。私はシンガポールの蘭園に感動した覚えがあります。農園にもまた足を運びたいです。(中1の保護者)

○子供たちに、「語学をいまやっておいたほうがいい。」「見えないことが大事だ。」と具体的に教えてくださるのがよかったです(高2の保護者)