宮本 英昭先生:東京大学 総合研究博物館 准教授

『鉄-137億年の宇宙誌 ~サイエンス・ZERO・イン・市川学園~』 

主な講義内容の紹介

小惑星探査機「はやぶさ」が7年の歳月をかけ地球に帰還するまさにタイムリーなこの時に、「鉄」なくしては宇宙の誕生から現代を生きる私たちにまでつながる「137億年の宇宙誌」を語ることはできないという壮大なお話をしていただきました。

生命が繁栄する地球の歴史は鉄に支えられ、地球内部の鉄が生み出す磁場が、有害な放射線から私たちを守り、また、呼吸やDNAの合成など、生命の維持に必要な多くの機能において、鉄は中心的な役割を果してきたこと。今後も鉄は、社会を支える構造材として、また多彩な性質を利用した機能材として、人類の発展を支え続けていく重要な存在となり続けるであろうことなど、さまざまな映像を駆使し、分かり易く、かつ専門的用語も交えてお話をしていただきました。

講演後には生徒や保護者からの20名に及ぶ質問にも一人一人丁寧に答えていただくなど、先生のお人柄が感じられました。

生徒や保護者の主な質問・感想

○ この講座を受けて、どれだけ鉄が人間にとって大切なものなのかということが分かりました。人類は鉄と地球や生命とのかかわりを見つめ直すことが大切だなと思いました。(中1)

○ 市川学園の大先輩として、東京大学の卒業生として、とても尊敬できる方でした。理解が難しい処もありましたが、理科Ⅱの授業のおかげで知っている知識もあり親しみ深い話もありました。(中2)

○ 最初は鉄と宇宙は何も関係がないと思っていました。しかし、地球の中心核の3分の1が鉄でできており、とても深い関係があるのだと知りました。今、地球はその鉄などで環境が破壊されはじめてきています。逆にその鉄の力で環境を改善できる方法があるのではないかと思いました。(中3)

○ 身近な物質に興味をもったりすることが大切であると感じ、それが技術の進歩につながっているのだと感じた。講座を通じて「鉄」の重要性について良く分かった。そして、鉄を使うことは一定までは致し方のないことだと思った。(高1)

○ 鉄はすごい! 未知のものを調べ、地球を救うことに貢献したい。(高2)

○ 私は科学技術の進歩が地球環境に悪いと思っていたのですが、間違いだと分かりました。白金や鉄についてとても興味がわきました。物理ができたらな~。絶対に物理を選択していたと思います。(高3)

○ 「鉄」というテーマで利用拡大となると地球(惑星)の内部に意識が向くが、小惑星そのものを利用するという、宇宙に出て行くことが斬新に感じた。(中1の保護者)