山田 信博先生:筑波大学学長

『大学と私の学問』

主な講義内容の紹介

 前半、先生のご専門分野、医学のお話。先生の研究がスタートしたのは1979年、アポEによるコレステロール低下、動脈硬化抑制という仮説のもとでの検証を進められ、その成果に到達したのは1985~1996年だった。ご専門の糖尿病について、この病気は日本人が発症し易い生活習慣病であること、生活習慣の是正による発症の抑制、インスリン療法が効果をもたらしたこと、そして、生活習慣病と環境問題は、便利で満たされた生活を考え直すことにおいて共通していることなどについて話された。また、医療現場で信頼される人物像として、誠実で心が広い、視点をきちんと持つ、リスクテーク(危機を回避しない)、能力が高い、以上4点を挙げられた。また、医療現場ではチームワークが何より大切で、そのためにはフラットな関係、互いに価値観を尊重する、自主性とリーダーシップ、視点と信頼関係の4点が重要である。

 後半は、大学についてのお話。大学の形成、歴史、どんなところか、役割についてお話があり、続いて学長をされている筑波大学について建学の理念や特色について、またノーベル賞受賞、今年生誕150周年になる柔道の嘉納治五郎先生についてのお話があった。さらに、大学に学ぶにあたり、動機(興味を持つこと)が出発点となり、知的好奇心、人の役に立ちたい、自分の将来のために、以上3点について、学び、考え、想像し、表現することが大切だと教えてくださった。

生徒や保護者の主な感想

○ 医療現場だけでなく、様々な面で信頼やチームワークが大切と思った。(中1)

○ これから挑戦し、もっと先を切り開いていく必要があると思った。(中2)

○ 学問や他国との違いのお話が聞けてためになった。(高1)

○ 人類の長い歴史を学び、命を大切にしようと思いました。(高3)