SSH土曜講座

丹内 貴啓先生:東京大学 先端科学技術研究センター 協力研究員

高い理想を持つこと

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丹内 貴啓先生の紹介

2005年 市川高等学校 卒業
2009年 早稲田大学 理工学部 物理学科 卒業
2011年 早稲田大学大学院 先進理工学研究科 物理学及応用物理学専攻 終了
2015年 東京大学大学院 工学系研究科 先端学際工学専攻 博士課程終了
2015年 東京大学 先端科学技術研究センター 協力研究員

講座内容の紹介

丹内先生は、東京大学博士論文で使用した式を高校数学で理解できるほど易しい式にすることで、2018年に一生涯の功績が世界に貢献したことを証明する賞である“Albert Nelson Marquis Achievement Award”を受賞しました。先生は、この功績で分かる通り、数学者です。しかし、それだけにとどまらず、物理学者でもあり、経済学者でもあります。今の専門は、“輸送現象”で、道路の渋滞や、空港での入国審査の列の混雑を、数学的に且つ物理的に解消していこうと取り組んでいます。

今回の講演では、“高校と大学”の違いと、高校時代にどのように勉強に取り組んできたかを話していただきました。その中でも、大学での研究への取り組み方についてお話くださいました。まず、研究とは、「現在解かれていない問題に対して、解決するための考え方やアプローチの仕方を、筋道を立てて構成し、そのやり方が正しいことを示すものである」とおっしゃってました。そのためには、豊富かつ幅広い知識と経験と論理的思考力・発想力と言った“教養”が必要となってくる。この “教養” は現代人の場合、“英語と経済学”であると先生はおっしゃっています。英語は、世界の共通言語であり、英語が読めないと論文や国際会議で会話などから常に最新の情報を手に入れることができない。言語そのものを学習するというよりは、情報収集のツールとして英語が必要とおっしゃっていました。もちろん、学問によっては、英語以外のフランス語やドイツ語といったように、その分野の最先端の拠点がある国の言語を学ばないといけない。そのためには、TOEFLで出題されそうなレベルの一般教養としての英語は身に付けておくべきである。研究は、教養だけではなく、どんなに大変でもめげないこころである忍耐力・精神力もときには求められるので、高い理想を常に持ち続け、目標に向かって取り組むことが大事であるという講座でした。

また、日付が変わってから寝ると勉強の効率が落ちることがわかっているそうです。つまり、一夜漬けは止めた方がいい、23時には寝るようにした方がいいとおっしゃっていました。

生徒の感想(受講レポートから)

  • 楽しみながら学ぶ、ということがどれ程その人の人生、功績に影響を与えるのかと言うことを強く感じた。先生の受賞した賞や内容を後に確認したいと思う。またTOEFLというものの存在を知ったので、機会があれば是非試してみたいと思う。さらに先生のように周りからは成功した完璧に見える人でも、私のように入試当日のミスにあせることもあるのだなぁと感じ、自分にも先生のように何か夢中になることで、世界に貢献できることがあるのかなと思った。
  • 高い理想を持つことで、個人の人生を豊かにすることができる。ということなので、これからは高い理想を持って生きていきたいと思いました。理想を持つということは、目標を持ったり、1つだけのことを追求することであるので、常に目標を持って生きたいと思った。
  • 今日の土曜講座を通して、高い理想を早いうちに持つことは自分の将来の人間性を決め、1つだけのものを追求することに没頭することだということが分かった。そして、それにより自分の人生を豊かにできるということもわかった。なので自分の理想や目標を決めるときには、慎重によく考えてやりたいと思った。
  • 多くの人が経験しないような高度な知識や環境を知っている先生のお話はとても刺激になった。勉強時間に関する話題はとても興味深かった。
  • 自分は数学が好きで、よく裏技を探すようにしていました。気が合ったみたいな感じがして嬉しかったです。科学の勉強を自分は将来やっていくのかな?大学にいっても理論系とか物理生物とかをやりたいなと思っていたので、大学の未来を教えてもらえて嬉しい。ここから自分はオリンピックとかいろいろSSHの活動などを積極的にやっていこうかなと、考えたときに、自分らしさ、“自分らしく”学んで人と違った視点を持って取り組んでいきたいなと思いました。そのためにもまず英語をしっかり勉強していきたいなと思います。
  • 今回の講座は自分の進路を決める参考になりました。中学から高校になることで生じる学習の変化やどこがより難しくなるのかについて知れたことで、今のうちにどのような点になれておく必要があるのか考える材料を得たことや、高校生活の例から、今の生活からどのような点を変えるべきなのかが分かったことが主に勉強になりました。大学と高校についての内容では、高校から大学になり変化する点についてや、大学の違いについて知れたことで、将来大学を選ぶのにどういう条件にするのか大まかに考えることができました。
  • 先生が高校生のときに、自主ゼミを開いたり、自分で公式を発見したりととても有意義に過ごしていることが伝わってきてすごいと思いました。また、でている国際会議のテーマが多岐にわたっていることも尊敬に値すると思った。自分もこのように多くの分野に興味を持っていきたいと思った。
  • 私もテストの時間配分をミスしたことがあります。でも,それを活かさないと意味ないので、自分もしっかり時間配分をしていこうと思う。私は自発的に行動ができないので、丹内先生はすごいなと感じた。数学の歴史をあまりしならないので、自分でも調べてみたいです。高い理想が人間性に関わることを初めて知りました。高い理想を持ちます。理想だけでなく行動もできるように頑張ります。