2025.10.31SSH
理科の散歩道 #5 「本物に触れて学ぶ生物 -解剖実習と観察学習-」
本校の理科カリキュラムでは、
中学1年で「物理・化学・生物・地学」
中学2年で「化学・地学」
中学3年で「物理・生物」を学びます。
今回はその中でも、生物分野のカリキュラムについてご紹介します。
生物の授業では、「実物を見ること」を何より大切にしています。
中学生の段階から、一人一台の双眼実体顕微鏡と光学顕微鏡を用意し、教科書や授業で得た知識を“本物”と照らし合わせながら、理解を深めていきます。
そのような取り組みの一環として、本校では「解剖実習」にも積極的に取り組んでいます。
中学1年では、脊椎動物としてマアジ(またはイワシ)、または無脊椎動物としてイカの解剖を3学期に実施します。
中学3年では、「目の構造」の学習後に“ブタの眼の解剖”を,「神経系」の学習後に“ニワトリの脳のスケッチ解剖”を行います。
これまでのカリキュラムでは、ニワトリの心臓やカイコガの幼虫の解剖も行ってきました。
さらに高校では発展的な内容として、夏期講習で「比較解剖実習」という講座を開講しています。この実習では4日間にわたり、カエル・ニワトリ・ラットをそれぞれ1日ごとに一人一個体ずつ解剖・観察し、記録・比較した内容をPowerPointにまとめて最終日に発表を行います。
こうした実践的な学びを通じて、生徒たちは「生きた知識」を確かなものにしています。


