3月30日(金)~31日(土)に渋谷教育学園幕張高等学校にて、同校主催の模擬国連が開催され、市川学園英語部からはインド大使とスペイン大使の2チームが参加しました。
今回の議題は「持続可能な工業生産と消費」でした。この議題は持続可能な「工業」をメインテーマとして、それを実現するため、生産に必要な「資源」の持続可能性、「労働」者の労働環境の改善、生産が及ぼす影響としての「公害」、という主に3つの論点がありました。
議場全体としては、議題が多岐に渡ったため、議論は資源が中心になり、全ての論点を深く議論することが難しかったように思われました。一方で、それぞれの国で重視する論点が異なっていたことで、ある論点では先進国が妥協し、ある論点では途上国が妥協し、というように議場全体として全会一致の機運が生まれたことは評価されるべき点でした。あと少しで全会一致というところまでいきましたが、最終的には二つの異なる決議案が提出されるということになってしまいました。
私個人としては、「模擬国連は準備が全て」ということを再認識させられた会議でした。今回、私はスペイン大使を務めましたが、3人のチームだったこともあり、他国の大使との連絡手段であるメモや他国の大使に配るためのチラシ(Negotiation Paper)、自国の政策を書いた決議案の原案の作成など、形式的な準備はできたものの、政策立案という内容的に重要な準備をおざなりにしていたことが課題として残りました。しかし、前回までは二日目に何もせずにただグループの輪にいるだけという状況だったところを、今回はこのままではいけないと思い、二日目に外交(他グループの偵察)に出たことは進歩した部分だと思います。
最後になりますが、主催の渋谷教育学園幕張高等学校模擬国連部による進行の円滑さには驚かされました。今回の議事進行を見習い、6月の校内ワークショップなどでも活かしたいです。長文になってしまいましたが、ご精読ありがとうございました。(高1 岡田)
☆模擬国連ワンポイントmemo vol.1 ~そもそも模擬国連とは~
模擬国連はその名の通り中高生が国連の会議を模擬する活動です。そのため公式討議と非公式討議、投票行動など、ほとんどは実際のルールに則って行われます。