市川アカデメイア

★市川アカデメイアとは?

「市川アカデメイア」は、本校リベラルアーツ教育の一環をなす「対話型セミナー」として、高校2年生で実施されています。西洋・東洋の哲学を中心とした人文学、社会科学の古典をテキストとし、自由な対話の構築によって古典への理解と教養を深め、主体性・協調性に基づくコミュニケーション能力を磨きます。対話によって他者を理解・尊重し、自己の認識と追究に努め、高い倫理観と冷静な判断力を有した品格・教養あるリーダーをめざすセミナーです。
「アカデメイア」とは、プラトンが古代ギリシャのアテナイ郊外に創設した学園の名です。「アカデミー」「アカデミア」の起源となったギリシャ語で「快楽」の意味を持ちます。人類の知の遺産でもある東西の古典を仲立ちとし、対話を通して学ぶことの喜びや楽しさを体感してもらいたい。このような願いのもと、「市川アカデメイア」は一般社団法人日本アスペン研究所の協力により、2012年に設立されました。

☆自由な対話の構築

「市川アカデメイア」は、モデレーターの進行のもと、参加者間の対話によって展開され、リソース・パーソンが、テキストの解釈や背景に関して適宜助言を行います。
モデレーターとは、参加者間の対話を活発化させるとともに、対話を適切な方向に導く役割を担う進行者、リソース・パーソンは、豊富な知見を持ち、的確で節度あるサポートによって対話の質を高め、より実り多き対話の構築へと導く助言者で、本校の教員と日本アスペン研究所の有識者が務めます。参加者は1回のセミナーで2つのテキストに向かい、それぞれ60分間の対話を行います。

☆論文集の発行

「市川アカデメイア」は、「読み、聴き、話し、書く」一連の言語活動に貫かれています。自力でテキストを読み込み、セミナーで参加者の多様な意見を聴き、自分の考えを整理して発言し・・・そして、学年末には、任意の一テキストに関する論文を作成します。

☆受講者の声

  • 対話を初めて体験したときには、自分の考えをうまく伝えることができず、歯がゆい思いをした。しかし、対話を重ねると対話のコツがわかってきた。話す力が向上したように思う。
  • 自分自身が発言するだけではなく、まず人の意見を聞いてから熟考した後に自分の意見を構築して発言することや、人の意見に対し正面から反対の意見をぶつけてそこから新しい考え方が生まれることもあり、とても貴重で有意義な時間でした。
  • 僕が一番アカデメイアで得た大切なことは、話すことではなくて聞くことでした。

☆2017年度「市川アカデメイア」スケジュール

今年度の「市川アカデメイア」は理系・文系合わせて31名の参加者により、以下の日時・テーマで展開していきます。テキスト名にリンクが張られているものは、対話のダイジェストをご覧いただけます。
日時 テーマ テキスト
1 5/12 古典との対話へ
~Why don’t we have a dialogue?~
①オルテガ『大衆の反逆』
②フロム『自由からの逃走』
2 6/23 〈本源〉への遡上 ①アリストテレス『形而上学』
②ルソー『人間不平等起源論』
3 9/8 東西を翔る哲学の光彩 ①デカルト『方法序説』
②西田幾多郎『善の研究』
4 11/25 〈対話〉による古典教養セミナー 市川アカデメイアスペシャル
A 古代哲学の成熟 ①プラトン『クリトン』
②荘子『荘子』
B ユダヤ・キリスト教の軌跡 ①旧約聖書「イザヤ書」
②ウェーバー 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
5 1/12 Rhetoric in Europe and America ①William Shakespeare『JULIUS CAESAR』
②Abraham Lincoln『The Gettysburg Address』

★対話の様子