103.同窓会の力と大切なソフト資産を豊かに

2014.5.1
市川学園理事長・学園長 古賀 正一

入学式2014 5月は陰暦皐月(さつき)、日本気象協会の『季節のことば36選』では、風薫る、鯉のぼり、卯の花です。

 新入生特に中学1年生は、4月は春季セミナー、1泊2日の市川自然の家での研修合宿、クラブ活動紹介、健康診断など多忙な月でした。やっと授業や学園生活にもなれ、友人もできたことと思います。学校の人間関係は多様で、クラスの友人、部活や生徒会を通じての縦横の関係、担任、副担任、各教科の先生方との出会いを通じ、人とのお付き合いや対話の大切さを知ってもらいたいと念願しています。

 これからの時代はハードの資産(お金、もの、不動産)以上に、人と人のネットワーク、人間関係のような形のないソフト資産が大切です。ソフト資産には、勿論知識、教養、自ら学び自己啓発のできる第三教育力、健康、幸福感、ITなど各種のスキルも含まれます。自分固有のソフト資産を豊かに大きくすることが、これからの社会で重要であり、そのためには自分らしさへの投資が大切です。

A.学園の同窓会の活動

 さて毎年のことですが、4月には本校同窓会の理事会と総会にかわる各回期の代表(幹事)が集まる幹事会が開かれます。同窓会会長後藤忠治氏(高校12回卒、昭和39年東京オリンピック水泳自由形選手、セントラルスポーツ会長)のリーダーシップのもと活動が活発で、学園に多くの支援をしていただいています。特に私立学校は、建学の精神を共有する卒業生の交流、ヒューマンネットワークが極めて重要です。本年の同窓会幹事会の特色は、旧制中学卒の80才代の卒業生から、今年の卒業生まで、老壮青にわたる卒業生が出席し、学園側の近況報告、同窓会決算、予算、人事の審議、各分科委員会の報告等に熱心に参加し、母校への強い熱意を感じました。

 ここで同窓会の活動についてご説明します。

1) 二川副会長以下事務局長、事務局が日常業務を行い、学園本館3階に同窓会室があります。学園の担当は、総務部です。

2) 総務、企画、広報、渉外、HCD(ホームカミングデー)の分科委員会があり、更に本年は就活支援専門委員会ができました。本部組織以外に各支部(現在東京、市川、船橋、習志野、八千代、千葉、市原、松戸、白井の9支部)、職域・職業の会(歯科医のデンタルフォーラム、千葉県庁や一部民間会社のOB会)、運動部を中心とする部活OB・OG会(野球、水泳、バスケット、陸上競技など多数)などがあります。勿論回期ごとの同窓会は、随時活発に実施されています。

3) 同窓会の会費は、中学、高校卒業時に、入会金と終身会費を納入いただき、以後年会費はありません。(行事の際の会費はその都度、出席者から徴収)

4) 最近現役高校生・中学生、若手の卒業生のための同窓会支援活動が活発です。一例をあげると、在校生に対し、年度末、卒業式予行日、終業式の日に、その年度の部活や対外活動で顕著な活躍をした生徒を表彰します。合わせて同窓会の活動を紹介します。
 また成人になった年の3月(卒業2年目)には、成人を祝う会を、教職員も招待され、同窓会も支援し実施します。さらに新しい試みとして卒業3年目(大学3年時)の卒業生を対象として、就職や将来の方向を決めるための参考に、中堅同窓生が中心のサポーターになり、セミナー・業種別相談会などを実施しています。

5) 年1回のホームカミングデー(HCD)は、毎年11月の日曜日(今年は第7回で11月7日)行われます。理事長、校長からの学園方針、同窓会報告、広報部の学園状況報告、学園生徒の実演・実技(ブラスバンド部、音楽部、オーケストラ部、チアーダンス部など)が行われ、更に卒業年度やグループごとの写真撮影、学内視察などにぎやかです。夜は各回期ごとの会が個別に行われます。特徴的なのは、毎年当番幹事の回期が決まっており、10年に1回当番をすることになっています。例えば今年は6のつく回期、高校16、26、36、46、56、66回の卒業生が当番で、翌年は7のつく回期で、次々引き継がれています。

B.4月度の学園の活動;

 4月8日は、午前・中学入学式、午後・高校の入学式でした。入学式は毎年古賀記念アリーナで行われ、今年は紅白の幕がはられ一層祝いの場が華やかになりました。来賓と学園幹部入場後、1組から担任とともに新入生が保護者の近くを通り入場し、最終組が入場後開式。君が代斉唱、理事長・学園長挨拶、校長入学許可示達、校長式辞、来賓代表として後援会長の挨拶と続きます。新入生の誓いの言葉を、2人の総代が日本語と英語で行い、最後に校歌斉唱、担任紹介で閉式となりました。式後校庭で各クラスごとに、理事長、校長、学年主任、担任、保護者も入り、クラス単位で写真を撮りました。尚当日の小職の挨拶骨子は次の通りです。

 『自ら学び、自立する本学建学の精神の「第三教育」が生涯にわたり大切。生徒諸君に期待することの第一は、将来立派な紳士淑女になりそれぞれの場でリーダーになる準備をしてほしい。そのため知徳体のバランスのとれた人間に育ってほしい。第二は、夢や高い目標を持ち、自分の進む道を探究し、可能性を目一杯のばしてほしい。希望や夢は想うだけでなく、叶え実現するもの。何でもやってみよう精神が大切。第三は、楽しい学園生活をおくること。素晴らしい先生や友達との出会い、行事やクラブ活動を通じての感激、そして日々進歩することこそが楽しい学園への鍵である。』

 年度初めは種々の準備で教職員は多忙です。例年通り3月31日から2日間新任教員への理事長、校長の講義から学園全体の校務上必要な知識の研修会が行われました。5日は、終日部門ごとの年度方針発表会、また今年は3回にわたる専任・常勤の全教職員の参加によるによる第三次中期計画検討会も実施しました。

 13日(日)は、オーケストラ部の定期演奏会があり、チャイコフスキー「白鳥の湖」、ボロデイン「交響曲第2番」、ムソルグスキー(ラヴェル編曲)「展覧会の絵」(いずれもロシヤの作曲家)が演奏され、国枝記念国際ホールが来賓、教職員、保護者、卒業生、在校生で満席になり、至福の午後のひと時を過ごしました。

 また恒例になった高2生対象の特別講座『グローバル化の時代と君たちの未来』(松本、深尾両BBT大学院教授が講師)は、2日間の講義に続き、3日目の30日は課題についての7つのチームからの発表、討議が行われました。質問や議論も活発で、生徒の国際的関心の高まりを感じました。

これまでのメッセージ:message-menu