120.ポジティブ思考とその実践について

エンパワーメントプログラムの様子

エンパワーメントプログラムの様子

2015.9.1
市川学園理事長・学園長 古賀 正一

45日間の夏休みが終わり、始業式での生徒達は一段とたくましくなっていることを感じます。休みの期間、それぞれの計画の中で、何かをなし、何かを学び、何かを得て自信をつけてくれたことと思います。一方日頃の生活と違って自由時間が多く、規則正しい生活習慣に一刻も早く戻るために、生徒の自己管理、自律力が重要あり、そのための学校、家庭のサポートも大切です。

A.今月の話題・・・『ポジテイブ思考』とその実践

これからの生徒達は、今までなかった問題や新しい課題の解決に取り組んだり、全く新しい職業や職種につくことが多々あります。知識・技能だけでなく、考え判断力する力、課題解決力、発表・説明力と共に積極的『ポジティブ思考』が問われる時代です。

我々教職員もアクテイブな行動、新しいことにチャレンジする意欲と『ポジティブ思考』が必要です。

また最近では、人生をより充実するための研究であるポジティブ心理学という学問分野も発達してきています。(1998年米国のマーティン・セリグマン教授が、米国心理学界の会長に就任し、重要課題として提唱し拡大した分野)

さて学園では、夏休みの特別プログラムの一つとして、全て英語による集中学習『エンパワーメントプログラム』を実施しています。校長と国際教育部、(株)アイエスエイが協力企画した校内実施のプログラムです。高1、高2の応募生徒を対象に、昨年試行し、今年も8月初旬5日間実施しました。

このプログラムはカリフォルニア大学デービス校の藤田斉之氏監修によるものです。ファシリテーターと呼ぶネイティブ教師のリードのもとで、米国著名大学の学生、大学院生と生徒3~5人の小グループでの学習、思考、対話、討議、プレゼンテーションがセットで続き、最終日にはこのプログラムで得たこと、英語力の向上、将来の夢や目標などのテーマでひとりずつ最終プレゼンテーションを行います。

自分の頭で考え、自分で判断・選択し、説明・表現する要素がこのプログラムに多数入っています。強い参加型ワークショップであり、今後目指すアクティブ・ラーニングの典型です。今回は、参加生徒94人、外国人ファシリテーター3人、外国人学生22人の構成で、スタンダード系(教養系)が2クラス、サイエンス系(科学系)が1クラスでした。

また外国人学生の所属大学は、UC LA, UC Berkeley, Stanford, Harvardなど著名大学ばかりです。プログラムのキーワードは、『ポジティブ思考』で、生徒に自信を持たせ、自分の意見を言う積極性の養成、英語力の向上と発表力であり、年齢の近い学生のポジティブな生き様を見ることで、生徒は非常に鼓舞されていました。初日の消極的姿勢が最終日には見違えるように堂々とする変化に感銘しました。

具体的には、スタンダードクラスは、『ポジティブ思考』の重要性を学び、その後自分のアイデンティティ、日本と海外大学のシステムの違い、世界の食糧問題、リーダシップ、日本のよいところ改善すべきところ、高齢化問題、グローバル社会での日本の役割と問題の解決策、外国人学生のモデルプレゼンテーション、自分の将来の目標などついて学習し、対話討議し、発表しました。

サイエンスクラスは、若干扱うテーマが異なります。スタンダードクラスと同様なアイスブレイキングのあと、世界最大の発明は何か、科学の発展におけるポジティブ思考の重要性、新しい信念や価値観の創造、科学者にとりグローバリゼーションの意味、50年後の未来、クリティカルシンキングとロジカルシンキング、倫理観、諸問題の様々な関係のマインドマップ、原子力エネルギーの是非、グローバルキャリアー、グローバルな諸問題の解決などでした。最終日午後は、全員が選んだテーマで一人ずつプレゼンテーションをし、充実した5日間を終わりました。

生徒たちの受けた大きな刺激は、今後の学習、本当にやりたいことや生き方の追求、進路の選択などにも役立ててくれると確信しています。

 B.8月の主な学園行事・活動

  1. 3日(月)~7日(金) エンパワーメントプログラム・・・上記の通り。
  2. 国際研修・・・恒例の3コースで実施し大成功。
    ① 5日(水)~21日(金) カナダ研修
    中学3年生徒40名参加。ホームステイと語学研修、体験学習、多様なアクティビティなど有意義で楽しい体験。
    ② 17日(月)~28日(金) 英国研修
    中3、高1合同で各コース30名参加。ケンブリッジ大学(ピーターハウス・カレッジ)およびオックスフォード大学(ベリオール・カレッジ)での国際研修。大学寄宿舎に滞在し、語学研修と当該大学の教師や学生との調べ学習・発表、見学、体験学習など。非常に密度の高い、レベルの高い研修。
  3. SSH関連行事
    白神山地自然学習会、ぐんま天文台、JAXA相模原、オランダ国ホフスタッドリセウム校と交流(3月当該校が来校し、今回は学園から生徒・教員が訪問)、SSH全国大会(大阪)など例年どおり多彩な行事に参加。
  4. 24日(月)~28日(金) 夏期講習第三ターム5日間実施
  5. 29日(土) 恒例の卒業生(浪人生)激励会
    教職員が心をこめた手作りカレーライスをふるまい、激励した。
  6. 30日(日) 市川学園オーケストラ部サマーコンサート
    習志野市文化ホールで実施。今年のコンセプトは主としてスラヴの名曲を中心にすえた構成。またOB・OGによる招待講演、吹奏楽部の招待講演、中学生によるコンクール曲演奏など多彩。オーケストラ部は、中1から高2まで94名(内男子22名)で、部活と学問を非常にうまく両立しているクラブである。夏休み最後の日曜日を楽しんだ。

C.夏休み中のクラブ活動の主な実績

  1. 高校ハンドボール部インターハイ ベスト8
  2. 中学ハンドボール部関東大会優勝、全国大会出場
  3. 高校水泳部インターハイ女子個人100M平泳ぎ 8位(高1)
  4. 中学水泳部中学関東大会女子個人100M平泳ぎ優勝、200M平泳ぎ 2位
    いずれも大会新記録(中3)
  5. 応援部ミスダンスドリル全国大会
    中学プロップ部門第1位、ソングリーダーラージ部門第2位
    高校POMスモール部門第2位

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