166.Active Learningに役立つタブレットの活用

2019072019.07.01
市川学園理事長・学園長 古賀正一

6月も学園は種々の行事がありました。

卒業生によるキャリアセミナー(仕事・職業のセミナー)には、高校1年生120人が参加しました。業種、職種、経験、年齢など異なる多様なOB・OG50名が来校し、分野ごとに18の教室に別れ、生徒たちが各教室を訪問、先輩の話を聞き、質疑応答するものです。

高2での理系文系の選択、大学・学部学科の選択から、将来の目標、職業・会社のこと、仕事や働き方、人生の生き方にまで活発な対話が行われました。今回3回目ですが、同窓会の熱意ある活動の一つであり、終了後の生徒のアンケートからも、進路、職業、働き方や生き方への広い視点が得られ、刺激を得たことが分ります。

5月本校で行われたWSC(総合的教養を競う世界大会、全て英語で回答・討議・発表)の東京大会での優秀チームがWSC世界大会(北京ラウンド)に行きました。本校からは中学2年から高校1年まで37名12チームが参加し、27名が11月米国イエール大学でのWSC最終大会参加への権利を獲得しました。

また米国サンフランシスコの2つの高校の吹奏楽団、オーケストラが来校し、本学生徒との合同演奏会を開きました。高校ハンドボール部が千葉県大会で昨年に続き2年連続、29回目の優勝を達成し、8月熊本でのインターハイへの出場が決定しました。

さて学園では、2年前の中学3年生(現高校2年生)から、生徒全員にタブレットをもたせ、連絡・アンケート・授業・教材提供、自宅学習などで活用しています。現中学3年の学年通信『無限大』から、タブレットの具体的活用状況、どのような場面で使用しているのかを見てみます。

1.学年として使用する場面

朝のホームルーム(HR)での連絡
毎日Classi(アプリ)で本日の予定、1週間分の予定など配信されており、生徒は先の予定まで見通せます。生徒の日々の学校生活は、まずClassiで朝の連絡を見ることからスタートします。HRの時間が連絡に終始することなく、有効に使えます。

講演会などのアンケート
卒業生を招いての講演会などでの事前アンケート、講演後の感想、質問など、Classiを使って行い、有益に活用されています。

イベント案内
学校の内外の様々なイベント・プログラムの案内にClassiを使っています。従来の廊下掲示のみでなく、一人ひとりに伝達され、校外のプログラム参加人員が増加しています。

学年集会での発表
生徒が体験したプログラムを集会で発表しますが、発表のパワーポイントもタブレットで書きます。

夏期講習、土曜講座の申し込み
Classiで申し込みます。生徒の参加や未回答が一目で把握でき、生徒への奨励、声かけが適格になりました。

2.教科として使用する場面

英語科
ベネッセのOnlineSpeakingTest(外国人と1対1レッスン)などOutput活動で活用しています。家庭学習では、音読アプリRepeaTalkを利用し、音読した録音をネット送付で提出します。自宅の学習時間も増加し、生徒の英語力は着実に上昇ています。

数学科
月例テスト、定期考査、課題の範囲や補習の告知や講座案内などに活用しています。また必要により教材プリントの配信、Webテストの配信を行い、日々の授業の予習・復習に活用しています。

理    科
教材プリントの配信、実験の告知、実験データの記録や解析に活用しています。Excelでのデータ処理やそのグラフ化など、実験レポートも手書きからWordやExcelを活用し、内容の質や精度が向上しました。

社会科(公民)
『クエストエデュケーション』プログラム(チームで実在企業9社でのインターンシップを教室で体験しつつ、企業と共に未来をつくっていくプログラム)で利活用。8~10人のグループに分かれ、Classiで教師から配信される企業から出される課題に取り組みます。各グループは、企業について検索サイトで調べ、実施した調査やアンケートデータをExcelで集計分析し、WordやPowerPointでプレゼンテーション資料作成します。

生活文化科(美術)
版画の作成に、デザインを考え自分のイメージに合う資料収集に画像検索を活用しています。

3.課外活動で使用する場面

学級活動
Classiで論述課題を提示し、200字程度の文章をまとめ提出するのに活用しています。課題の例は、新元号を考える、今日本が求めている学生、常識とは何かなどです。

クラブ活動
運動部では動画機能で、練習の自分のフォームの確認、試合の録画の確認などに活用しています。また、掲示板機能で様々な告知を行っています。

中学3年生は、まだタブレットを持ち、わずか3ヶ月ですが、スマホ・ネイティブ世代故に、使用するのはお手のものです。上述のように各場面で活用しており、いまやタブレットなしでは学校生活が成り立たないといっても過言ではありません。

勿論、タブレットの破損・紛失、フィルター規制、長時間利用など種々の問題点もありますが、校内ルールを策定し、その遵守に向けた繰り返しの注意喚起、家庭との協力などで改善しています。基本は自己管理をしっかり身につけることです。

いずれにしろ、学園の経営・教育のインフラも、教員による教育活動も、生徒の学習もいまやICTの高度な活用は不可欠であり、教育改革の大きなドライバー(牽引力)になっています。

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