39.国際性ということについて

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国際性ということについて

理事長・校長 古賀正一

2008. 11.1

  以下は、語学研修にこの夏カナダに行った生徒たちの文集への小職のメッセージである。市川学園の国際交流と国際性について述べたので、ご参考に供したい。


  当学園の海外との関係は古い。創立者古賀米吉が昭和のはじめに米国、英国に留学し、英国の全寮制私学であるパブリックスクールの教育に感銘したことに始まる。教育は公立でなく私学でなければとの思いで市川学園を創立した。戦後早くから国際性のある青年を育てたいという思いで、英語教育およびテーブルマナー教育に力を入れ、英語のスピーチコンテストも実施してきた。また生徒が国際的視野を持つためには、教職員がまず世界を知らねばならないということで、早くから毎年海外の教職員視察を推進して来た。その後ネイティブの教師による英会話も導入した。また生徒の海外研修およびホームステイは、ニュージーランドのマックグラッシェンカレッジとの提携による高1の語学研修およびホームステイから始まり、カナダでの語学研修をはじめ中国上海の大同中学との文化スポーツ交流、また今年はじめて英国パブリックスクールのロッサール校での寄宿舎宿泊の語学研修など拡大してきた。

  さてカナダのブリティッシュ・コロンビア州ナナイモでの語学研修は今回5回目である。午前の研修、午後と休日のアクティビティ、ホームステイ先での家族との交流、バディとの友情など短期間で密度の濃い日々をおくったことと思う。楽しい思い出は諸君の宝物、未来の目標への牽引車となろう。健康とよき人間関係こそが海外での生活を楽しくする要素であったであろう。引率の菅屋先生、鈴木先生のナナイモ通信により、保護者の方々に毎日の生徒の活動状況が報告され安心されたことと思う。IT(情報技術)の威力である。

  英語は話す意欲と英語しかしゃべれない環境に身をおくことによって、急速に上達する。言葉だけでなく同世代の異国の青少年がどのような考えか、相手の立場で考えることも必要となる。今や世界はインターネットにより時空をこえて情報が瞬時に伝わるグローバル時代である。英語は実質標準語である。国境は情報、経済、文化、科学技術、スポーツの面でボーダレス化している。社会の期待する人間像として、専門性、積極性、問題発見解決能力とともに国際的視野の広さを挙げている会社や組織は多い。世界には異なった文化が沢山あり言語も宗教も異なる。唯一共通なのは人間であること。人間は時に意見が違い、話し合い、理解しあう。感動し喜び悲しみ、笑い怒り、親しみ憎み思いやりを持つ。人間としての共通性である。また同時に日本人としてのアイデンティティー(独自の特徴)は大切にしたい。21世紀は地球丸として、環境問題や食糧問題など多くの国が協力して解決していかねばならない時代である。

  英語力の自信と若いうちの海外体験は、生徒諸君にとりかけがえのない宝である。自身も一回り大きくなったと思う。諸君の海外研修を可能にするために、支援してくださった多くの方々に感謝したい。