87.教育の質を高める『学ぶ共同体』

なずなメッセージ

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教育の質を高める『学ぶ共同体』

理事長・学園長
   古 賀 正 一

2013.1. 10

 新年おめでとうございます。寒さが厳しい中、皆様よいお正月を迎えられたと存じます。『無事之貴人』という言葉がありますが、無事平穏な中、健康で新年をスタートできることは、有難いことです。

 残念ながら世界では紛争が解決しない地域や一触即発の地域があるのは残念なことです。また東日本大震災と原発事故でいまだに自宅に戻れない方々、仮設住宅で2年目の正月を迎える方々のことを思うと、多少の寒さや不便はあたりまえで、有難さを思わざるを得ません。今年は、日本も新政権がスタートし、世界の指導者も代わり新しい良い変化が出ることを期待したいと思います。年始にいくつかの賀詞交換会に出席しましたが、期待を込めて明るい雰囲気が多かったような気がします。

 今日本は『危機に立つ国家』として、新政権のもと日本再生に力を入れています。私達一人ひとりも、国のため地域のため自らが出来ることを考え、それぞれの立場で努力し協力する時代です。共助公助の大切さと共に、若者にはセルフヘルプ即ち自助力、自立力をしっかり身につけさせねばならないと痛感しています。

 『穀物を植えるのは一年の計画、木を植えるのは十年の計画、人を植えるのは一生涯・終身の計画』という故事があります。教育は、時間がかかりますが、国力を支える第一の要素です。資源のないわが国は、人材こそが財であり宝です。若者に夢と目標、勇気と希望を与えなければなりません。一人ひとりの長所を伸ばし、自ら学び自立させることが教育の本質です。昨今内向きといわれる若者もチャンスを与え、背中を押しチャレンジさせれば必ず伸びます。『障子を開けてみよ、外は広いぞ!』これはトヨタの創業者豊田佐吉の言葉であります。

 今年も市川学園は『教育の質』を更に高める努力をしたい。それには我々教職員が自ら学び、創意工夫し、教育の質を一歩前進させる強い意志を持つことです。市川学園は教職員の『学ぶ共同体』であると言い続けていますが、互いに学び合い切磋琢磨し、新しいことにチャレンジし、自分を高める学園風土が盛り上っています。巳年にちなみ、学ぶ共同体としてひと皮むける年、更に脱皮の年にしたい。

 今私学は、「経済不況」「少子化」「(授業料0の)公立何でもあり」の3逆風の中にあります。卓越した公立や名門私立の上を行くには、教育の質を更に更に高めることです。生徒・保護者・地域の方々の満足と支持を得ることに、私自身今年も全力を尽くす所存です。

 年末・年始高校3年生のために冬の勉強会として、毎日学校の自習室、進路指導室を開けました。教職員が待機し勉強の相談、質問にも対応してきました。本当に勉強に集中している生徒は顔つきがしまり、美しくなってきます。7日始業式の日には、激励会が行われ、小職から次のメッセージを出しました。

1.自信を持て、前向きに考えよ!
 学園で3年あるいは6年間学んだこと、君たちの努力した成果は大きい。自分の力を信じ、常に前向きに考える事。君たちはそれぞれ素晴しい長所と可能性を持っているのだ。

2.決めた目標にチャレンジせよ!
 人生は一回きり、自分の目指す目標や本当にやりたいと思っていることにチャレンジせよ。チャレンジしないと後で悔いが残る。失敗しても次の成功の原動力になる。

3.最後まで絶対あきらめるな!
 合格不合格は本当に紙一重だ。試験答案も最後の最後まで見直し、字も丁寧に。採点する人も人間である。

『諸君の未来は大きく、世界は広い。』、成功を祈ります。

 高校2年生の勉強合宿は、1月4日から6日まで生徒約120名が参加して、埼玉県森林公園のホテルヘリテイジで実施しました。食事、入浴、就寝以外の時間はすべて自ら学ぶ学習にあて、約24時間の集中自主学習を遂行しました。目的は、長時間自分で学ぶ習慣を身につける、時間の有効な使い方を学ぶ、各時間帯ごとに勉強の明確な目標をたてる、集団で取り組むことにより困難に立ち向かう勇気と元気を共有する、学習法や受験情報などの戦略を話しあうなどです。

 一生に何回かは、これ以上は出来ないくらい勉強に集中することがなければ、国際社会で勝ちぬくことは出来ません。昨今勉強しない大学生、学力の低い大学生がいて、大学生の質を如何に保証するか課題になっています。

 高校3年生は、センター試験まで秒読みになりました。健康に気をつけベストコンディションで臨むことが大切です。成功を心から祈っています。