2025.10.20校長日記
Open Class ~向坂くじらさん(25.10.20)
10月も下旬となり、すごしやすい日が続いています。いよいよスポーツの秋、本番となりました。
今月初めの第79回 国民スポーツ大会(滋賀県)では、高校2年生 陸上部のバログン・ハルさんが少年女子A300m走で優勝、成年少年男女混合4✕400mリレーでは千葉県チームのメンバーとして3位。また、昨日 伊勢市で行われたJOCジュニアオリンピックカップU18陸上競技大会女子300m走で優勝しました。
卒業生も活躍しています。国民スポーツ大会ではハンドボール成年男子・千葉県チームに6名のOBが参加し、準優勝に輝きました。東京六大学野球・秋のリーグ戦では東大野球部員として工藤雄大さん(4年生)、秋元諒さん(2年生)が出場。13日の第37回 出雲駅伝競走に北海道大学の5区走者として米井太位鷹さん(2年生)が出場、18日の第102回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会に東京大学の大槻修也さん(2年生)が出場。2人は中学時代から本校陸上部で切磋琢磨してきました。
こうした生徒、卒業生の活躍は学園に活気や勇気をもたらしてくれます。

さて、以前もこのコラムで記したように、本校は創立以来、生徒も教師も学び続ける共同体を標榜し様々なチャレンジを続けています。
先日は5年の国語・構造読解のオープンクラスに詩人で小説家の向坂くじらさんをお招きし、詩の創作ワークショップと座談会を開催しました。
ワークショップでは、最初に全員が谷川俊太郎さんの『質問集』を音読します。「音読は黙読では読み飛ばしてしまう文章を形成している端々のコトバをも拾える、自分の声と対峙し読み手の自分と向き合う、よく書くためにはよく聞くこと」とくじらさん。
それぞれが自分のペースで読み進めた後、全員が新たな「質問」をくじらさんに投げかけます。「あなたが一番聞かれたくないことは何ですか?」「わざわざ生まれてきたのにみんなが幸せじゃないのはなんで?」「終わりがないのは辛いですか?」生徒の質問を、くじらさんが矢継ぎ早にスクリーンに打ち続けます。
くじらさんは「問いかけは詩に似ている」と言います。ワークショップの終わりには、それぞれの感性が込められた一編の詩が完成しました。
