日本情報オリンピック・日本言語学オリンピック

日本情報オリンピック・日本言語学オリンピック

日本情報オリンピック・日本言語学オリンピック

活動概要

情報オリンピックは、競技プログラミングと呼ばれるものの大会です。与えられた問題を解くためのアルゴリズムを考案し、それに基づいてプログラムを書いて、その早さや正確さを競います。また、言語学オリンピックでは、未知の言語に関するデータが与えられ、そこから法則を見出す能力を競います。いわば「言語を用いたパズル」の大会です。
両活動とも、数学・物理・化学オリンピックなどとともに科学オリンピックの一つであり、毎年多くの中高生が参加しています。
 

活動の感想

東京大学 理科一類 鈴木 大晴(2022年度卒業生)

  • 情報オリンピックは、競技プログラミングを趣味としていた私にとって最も大きな目標となる大会でした。放課後や休日を利用してアルゴリズムの勉強に励み、実力を上げるために地道に努力を重ねました。高校2年時に所属していた物理部でプログラミング班を立ち上げた後は、仲間とともに学習を進めることも多くありました。また、将来は計算機科学について探究したいと考えるようになりました。
    言語学オリンピックは、学校に掲示されていた宣伝を偶然見かけたことでその存在を知りました。当時は言語学にはあまり興味はなかったものの、言語学オリンピックの問題を解いてみるととても面白く感じられたため、参加を決めました。友人を誘って一緒に過去問を解き、教えあうことで未知の言語を分析する力を高めることができました。言語学オリンピックに参加して世界中の多様な言語に触れることで、言語学という分野への関心が芽生えました。
    これらの活動を通して、私は計算機科学と言語学の両方に関心を抱くようになりました。現在は、外国語の機械翻訳に関する課題に興味があります。言語間での環境や価値観の違いにより、直訳では意味が通らない場合や、訳すこと自体が難しい場合がありますが、このような場合に自然言語処理技術を用いてどれほど対処できるのかについて探究したいです。
    両方の大会において、日本中、さらには世界中の優秀な高校生たちと競い合い、自分の能力を客観的に評価するとともに自分自身を高めることができました。また、自分から参加しようと決断しなければこのような機会がなかったと考え、積極的に情報を得ることの重要性を学びました。自らの関心を広げてくれたこれらの経験は非常に有意義なものでした。