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2025.05.22校長日記

対話~その先に見えるもの(25.05.22)

対話の先に何が見える?

早いもので1学期も折り返しを迎え、本日から中間考査が始まりました。朝のエントランスでは、初めての定期考査に緊張した面持ちで登校する新入生を見かけます。
最近 中庭のなずな池のオタマジャクシに後ろ足が生えはじめました。12日には、お隣の北方小学校の児童30名が来校し、オタマジャクシや植物の観察会を実施。この試みは本校のSSH課題開発テーマのひとつである「地域連携」の一貫として、指導には北方小の先生方と共に本校生物科教諭、高2のSSH生物選択の生徒があたりました。好奇心旺盛な小学生たちの元気な姿が印象に残ります。

紀伊國屋 展示ブース

さて、本校では各教科・学年で学齢に応じた目標を設定し、独自カリキュラムを取り入れています。たとえは社会科の「国立公文書館実習」「横浜巡検」「模擬裁判」、中学数学での「図形の移動」「カヴァリエリの原理」などの特別授業、理科の「科目・教科横断コラボ授業」「大町自然観察会」などがあげられます。特に国語科では第三教育センター(図書館)での「読書対話」、「文章創作(小論文、短歌、エッセー、短編小説)」など多くの取り組みが定着しています。

先日は、立教大学文学部 河野哲也教授をお招きして「哲学対話」の授業を実施しました。「哲学対話」とは、ある問いについて対話を通して深く考えること。相互理解を深めながら自分の理解も深めることで、結論を導くことを目途とする議論とは一線を画します。キーワードは「傾聴」「自分の言葉で話す」「互いに問う」「自分の意見に固執しない」ことと理解しました。
まずは我々教員が河野教授の講義をうけ、実際に中学1年の授業をファシリテート。最後は河野教授による学年全体の対話集会を実施しました。
教授の的確なファシリテートで小グループに分かれての対話は、徐々に熱を帯びていきました。

最後に。今年も5/1より6/1まで、紀伊国屋新宿本店3Fアカデミックラウンジにて「市川学園」展示を行っております。内容は片側が、市川学園の紹介(国際研修、市川アカデメイア、SSH、土曜講座など)もう片側が、第三教育センター・図書委員会の紹介、委員会主催「POPコンテスト」入賞POPと紹介図書です。ほかに今年は、昨年の卒業生、及びその後輩が制作してくれた「第三教育センター紹介動画」と全国大会に進出した演劇部の公演も動画として展示・再生しています。お時間がありましたら、覗いてみてください。