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2026.02.28理事長メッセージ

理事長からのなずなメッセージ#243 私学の経営は常に進歩である

2026.3.1
市川学園理事長・学園長 古賀正一

 2月は入試の季節であり、高校3年生は志望大学の個別試験にチャレンジを続けています。自分の掲げた目標をあきらめないでほしい、人生は長い、回り道も失敗も可能、「Never Give Up」の精神で頑張ってと応援しています。
 一方、中学・高校の入試も終わり、10日の中学入学ガイダンスおもって入学者が決まりました。お蔭さまで、今年も定員320名を超える多様な特色ある生徒を入学式に迎えることができます。心から歓迎したいと思います。高校につぃては、3月13日高校入学ガイダンスで最終入学者が決まります。
 また、2026年度に向けて、人事体制(校務分掌)や予算編成の作業が行われました。予算は新しい人事体制のもと、27部門で具体的内容を検討し、その集積として2026年度予算案がつくられ、3月の理事会・評議員会で決定されます。また、第6次中期計画の取りまとめも行われました。予算編成は単なる見込みや目安ではなく、各施策の具体的内容(何を、いつ、いくらで)が大切で、まさに「実行の意思」であり経営の根幹です。

 さて、8日の衆議院議員選挙により政治のかたちが決まり、政策の迅速な実行を期待するところですが、何より大切なのは資源である「人財」です。教育・研究の予算を充実させ、決めたことを確実に実行してほしい。今後の国力向上には、一人当たりGDPの増大、生産性の向上、創造力の発揮が不可欠です。公教育の一翼を担う私学への補助・助成を、より一層確実に強化していただきたいと念願しています。
 私学の中等教育(中学・高校)は、国と都道府県の補助金(交付税と単独の補助)があり、これが学校収入の約30%、残りの約70%は学納金によるものです。私学助成が法律で規定されたのは、昭和50年の「私立学校振興助成法」であり、さらに平成18年改正の「教育基本法」第8条私立学校の項で、「・・・国及び地方公共団体はその自主性を尊重しつつ、助成その他の適当な方法によって私立学校教育の振興に努めなければならない。」と明確に規定されています。

 当学園も補助金に依存しつつ、良い教育の提供のためには収入増が不可欠であり、入学年度から授業料増額をお願いしてきました。諸物価上昇の折、今後とも教育の質の維持・向上のためには増額が必要です。高校授業料の無償化は保護者にとって極めて重要です。
一方、支出(人件費と経費)については、無駄の排除、種々の削減の努力を続けるとともに、教職員の処遇改善、必要な残業料負担で人件費は増大しています。また、経費については、物価・人件費の上昇、環境の整備・維持管理に多くの費用が掛かりますが、施策の実行を先送りすることはできません。

学園の教育・経営で重視していることは、
1.不易の建学の精神をさらに進化させ実践・・独自無双の人間観(多様性)、なずな教育(個の教育)、第三教育(自ら学ぶ力)
2.教育の基本を大切に・・リベラルアーツと5つの力(人間力、学力、教養力、科学力、国際力)のさらなる進歩
3.安定的経営と持続的発展・・世の中の変化に対応できる力、財務力、生徒・保護者から選ばれる力(定員・募集人員の確保)
4.時代の変化に合った卓越した教育の実践・・個々の生徒の進歩・成長、第三教育の達人の育成、教職員の学び・研究の活性化
5.卒業生の活躍と社会貢献・・同窓会の伝統と活性化
6.経営のガバナンス・・理事会・評議員会による秩序と進歩

具体的実行ステップは、
1.4年単位での中期計画を立て、その目標に基づいて年度計画を作成し、各部門でPDCA(計画・実行・チェック・次の行動)サイクルを実践する。
中期計画は今まで5回実行しており、来年度からは第6次中期計画(2026年度~2029年度)となる。
2.中期計画に基づき、年度初めに各部門からの計画発表、年度末には評価を行い次年度計画実行へ。日常の意思決定・情報共有は毎週水曜日の教育経営会議で行う。
また、各部門代表者による主任・部長会議・課題別会議を適宜行う。日々の指示、情報共有は、毎朝教職員室で行う短時間の全体朝礼・各学年別朝礼、メール等に
 より徹底する。

教育の質は、教職員の質の高さであり、下記の事項を重視しています。
1.行動指針・・誠実と気概、風通しの良い明るい風土(活発なコミュニケーションと挨拶)、課題解決に知恵を出し合うチームワーク
2.Well-being(幸福)・・身体・心・社会的健康
3.深い専門力、広い教養、人間力・・研修・研究を奨励、初任者研修、公開授業、教科別研修、教科を超えた研修、外部研修、全員研修(年3回)を実施
4.研究の奨励・・古賀研究基金による研究費助成、紀要の発行
5.危機管理対応・・安全はすべてに優先、現場判断の重要性と迅速な報告・連絡・相談

「学びの共同体である市川学園は常に進歩する・・創立90周年に向けて」