2026.09.30理事長メッセージ
理事長からのなずなメッセージ#250 第三教育を深化させる施設を学園全体に広げる
2026.10.1
市川学園理事長・学園長 古賀正一
8月13日に千葉県を襲った集中豪雨の被害が収まらぬ中、台風25号による被害も甚大であり、被災された方には心からお見舞いを申し上げます。幸いにも、中学・高校、幼稚園・保育園の施設に被害はなく、また保護者、教職員・関係者のご家庭にも大きな被害がなかったことは幸運でした。
また9月19日(土)、20日(日)は、生徒が1年かけて準備・推進してきた「なずな祭」が、台風25号の接近直前で、雨の中ではありましたが、2日間合わせて13,000人以上の皆様にご来場いただき、大盛況でした。今年のテーマは、「百輝夜行」で、「様々な個性を持つ市川学園生たちが、それぞれの輝きとなって世界を照らすように」という願いが込められています。
さて学園創立90周年(2027年4月15日)まであと約6ヶ月となりました。
創立90周年の事業の募金は、同窓会・後援会のご支援を得て昨年12月から開始し、浄財をいただいておりますが、引き続き多くの方々からご支援を賜りたく、お願いいたします。
2学期は、行事の多い学期です。なずな祭の後も、高校球技大会、中2京都研修旅行、高2沖縄修学旅行、中3台湾修学旅行と続きます。高3生はいよいよ大学入試に向けたラストスパートの時期を迎え、顔つきが引き締まってきています。自分の本当にやりたいことを追求してほしいと願っています。
いま教育は、「教える教育から自ら学ぶ教育への転換期」であります。すべての授業、行事、課外活動を通じ、第三教育を実践し、確実に身につけ、活用できる力を養うことを重視しています。さらにできる限り現場・現物・現実にあたることが成功の鍵です。AI・ネットワークの時代にこそ、大切なことだと思います。
さて、創立90周年記念事業の中核をなす教育施設の整備「IG-90 BELL Project」について、デザインの骨格が固まりましたので、概要をご報告します。
基本コンセプトは、「第三教育の深化に向けた、多様性を生み出す知の空間の創設」です。その理念は、第三教育を基点(Base)とする教育(Education)と学び(Learning)を通じて、鐘(Bell)の音のように美しく響きわたり、輝く未来を担うリーダーの資質(Leadership)を育むことです。
具体的には、学園の知の拠点である「第三教育センター(図書館)」の機能を拡充し、個人ブース、対話スペース、グループ学習空間、自習スペースなど、多様な学びのスタイルに対応する機能空間を学園全体へと拡充・配置します。
本館1階のエントランスには、大型デジタルサイネージ(電子看板)を設置し、学園理念の視覚化やタイムリーな情報発信を行い、第三教育センターへの象徴的な導入部とします。 センター内には、タッチパネル式の大型ビジョンと小型サイネージを配置し、授業や行事、話題のテーマ展示などの情報を発信しながら、利用者を広い開放的な空間に迎え入れます。さらに、異なる特徴を持つ3つの「ラーニングコモンズ(自学自習・協働学習空間)」を新たに改装・配置し、同時に3クラスの授業を行える環境を整えるほか、中規模の集会やイベントにも対応できるよう、什器及び照明設備を一新します。
本館2階では、大小合わせて4つのグループ学習室を再整備します。また、生徒が集うラウンジには機能性の高い椅子を導入し、より明るく快適な環境へ整えます。さらに、従来の「古賀教育センター」「市川学園歴史センター」「山階鳥類標本展示室」を統合した「古賀教育歴史MUSEUM」を新たに開設します。これは、県内有数の私学を目指して歩んできた学園90年の足跡を顕彰し、未来へと継承するオープンな展示空間として、学園を象徴する施設の1つとなります。同窓生の皆様のご活躍の情報を、随時更新・掲示・発信するスペースも設けます。
3階の自習室には、遮熱フィルムとカーテンを施工し、断熱効果と空調効率を大幅に向上させます。夏場の厳しい陽射しを和らげ、生徒が集中して学習に取り組める環境を創出します。また、廊下部分のホールは、主体的な学びと対話を促す共有空間としての「スタディコモンズ」として再整備します。自発的な「学び合い」をさらに活性化させる拠点となることを期待しています。
4階は、共有空間の家具や椅子を機能的に配置し、グランドピアノや名画に囲まれた静けさと温もりのある空間で、生徒たちが教養を深めつつ、心地よく憩える環境を目指します。
この他にも研究・出版事業や、記念行事などを実施し、90周年を迎えることを、多くの関係者の皆様に感謝しつつ、次の100周年への決意としたいと思います。



