2026.10.31理事長メッセージ
理事長からのなずなメッセージ#251 学園の歴史区分について
2026.11.1
市川学園理事長・学園長 古賀正一
2学期は、なずな祭が終わると、球技大会、中間考査、中2の京都宿泊研修、中1の運動会、幼稚園の運動会など行事が目白押しでした。また、10月10日(土)には、恒例の千葉県私学振興大会(23回目)が行われ、熊谷知事をはじめ、多くの国会議員、県議会議員が参加の中、大会決議文が採択されました。災害等により予算の厳しい今こそ、私学の訴えは重要です。学園からも多くの教職員・保護者が参加しました。会の終了後には、参加された保護者との恒例の茶話会が行われ、小職、校長、関係の先生方が参加し、有意義な半日となりました。なお、振興大会の中でスポーツ大会優秀選手表彰があり、インターハイ陸上400mで優勝した高3女子生徒が、立派な代表挨拶をしました。 彼女は10月の国民スポーツ大会でも、陸上少年女子A300mにおいて日本高校最高記録で優勝しました。
10月25日には、恒例の保護者交流会が行われました。第1部では「卒業生に聞く~中学高校時代と今の自分」と題して、年齢も職業も異なる4人の卒業生による講演会があり、第2部では、各教室で学年やクラスを越えたグループでの交流会が行われました。講演者の卒業生は、それぞれ異なる分野で活躍しており、それぞれのキャリアや貴重な体験を、成功も失敗も含めて率直に話してくれました。保護者の皆さんの胸にも響いたことと思います。第2部でも、多くのよき出会いがあり、一期一会の半日でした。
さて、学園の歴史は、これまで「五十年の歩み」(50周年史;1937~1987)、「七十年の歩み」(70周年史;1937~2007)、「八十年の歩み」(80周年史;1937~2017)に集約されてきました。
一方、歴史の区分としては、歴史センターの展示でも紹介しているように、年数で区切るのではなく、その時代ごとの特色を踏まえ、草創期(1937~1983)、守成期(1984~2002)、発展期(2003~2007)、躍進期(2008~2016)と区分しています。また、90周年を含む10年の期間(2017~2027)を「深化期」とする予定です。
しかし、草創期と守成期は期間が長く、それぞれの時代の特徴も多様であることから、さらに細分化して考える必要だと考えています。ここで、私なりの考えも踏まえて、その区分につぃて述べたいと思います。
【草創期(1937~1983)】
草創期は、創立から創立者・古賀米吉の逝去までの期間にあたります。46年間という長い期間であることから、次の3つの期間に区分したいと思います。
草創期1(1937~1945)
学園創立の苦労と、終戦までの苦難の時期。創立時以来、多くの方々の支援を受けながら、学園を運営に尽力した期間。
主な事項
・多様な教育に道を開くため、夜間授業を行う八幡中学校を設置(1941)
・旧制市川中学校第1回卒業生51名を輩出(1942)
・船橋女学校の経営を引き受けるなど、多方面にわたる活動
・戦時下にあっても自由な学園風土を維持
草創期2(1946~1955)
民主主義教育への転換と、新しい学校制度への転換の時期。経営的には厳しい状況の中、校舎拡長と施設の充実に投資が行われた期間。
主な事項
・学制改革により、新制市川中学校・市川高等学校に移行(移行時の千葉県私立の中学校は14校、高等学校は24校)
・創立15年を記念し、学園校歌(岩佐東一郎作詞、飯田信夫作曲)が完成(1952)
・学園経営において、同窓会・後援会の力が大きな役割を果たす
・市川中学校生徒定員900名認可(1952)
・学園債発行(1953~)
・市川学園幼稚園設置(1953)
草創期3(1956~1983)
高度経済成長と人口増大を背景に、校舎拡充や生徒数の拡大によって学園が大きく発展した期間から創立者・古賀米吉の逝去までの期間であり、学園の基礎が固まった時期。
主な事項
・校舎の増設と施設の拡大
・第2グラウンド用地取得(1962)
・敬和寮竣工(1965)
・第3グラウンド用地取得(1967)
・一宮学舎・軽井沢学舎設置(1971)
・千葉県内私立中高としての評価を高める
【守成期(1984~2002)】
守成期は、建学の精神と創立者の教育理念をしっかり守り、教育内容や施設の充実を図るとともに、新校舎建設をはじめとする現在の新生市川学園の土台を築いた期間です。この期間についても、次の3つに区分したいと思います。
守成期1(1984~1995)
新理事長のもとの出発であるが、非常勤であるため、第1回卒業生(旧制市川中学校)である副理事長と新校長のもと、建学の精神を継承実践した時期。その後の守成期全般にわたり、理事長、副理事長、校長との3者での密な連携経営が行われた。
主な事項
・屋上プール併設した50周年記念館完成(1987)
・創立50周年式典挙行(1987)
・「五十年の歩み」刊行(1987)
・「古賀米吉伝刊行」(1987)
守成期2(1996~1999)
1995年の阪神淡路大震災をきっかけに、新校舎建設の計画をスタート。さらなる学園の発展に向け、男子校から共学へ、発展性ある新校舎建設のため、校地の移転の大決断のもと、教職員一丸となって計画を推進した時期。
主な事項
・第3校地(野球グラウンド)を拡張し、新校舎建設を計画(1996)
・建学の精神を実践する理想空間(森の中の学び舎)の実現を目指し、プロジェクト委員会スタート(建設会社と学園)(1999)
守成期3(2000~2002)
校舎の建設、生徒の募集など、新生市川学園への移行に向けた準備を実質的に行った期間。
主な事項
・図書館を「第三教育センター」として1Fに整備
・体育館を式典や学校行事にも活用できる多目的施設として整備
・ICT設備の充実
・初の卒業生校長就任(2000)
・新一宮学舎の完成(2001)
・新軽井沢学舎の取得(2002)
・なずなセミナーのスタート(2002)
・IGマーク制定(2002)
以下の期については、「七十年の歩み」、「八十年の歩み」に詳しく記載されています。
発展期(2003~2007)新生市川学園のスタート
躍進期(2008~2016)新生市川学園が充実した期間
深化期(2017~2027)90周年を迎え、100年への向けての決意の時期
※深化期は、2027年発行予定の90周年記念誌に掲載いたします。
このように学園の歴史は、周年行事などを区切りとして整理することができます。しかし、それぞれの時代は分断されたものではなく、各時代の努力が引き継がれてゆく連続した歩みです。創立90周年を迎えた今、歴史を振り返るとともにその歩みを学び、建学の精神を不易としつつ、創立100周年にむけて更なる発展を目指してまいりたいと考えています。
