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2023.05.02校長日記

Global Seminar(23.05.02)

本校の学びの特徴のひとつに、多彩なゼミ・講座があります。
私自身も在学中に受講した6年選択ゼミをはじめ、5年では理系のSSHに対して文系生徒を対象とするLA(リベラルアーツ)ゼミ、古今東西の古典を読み込み対話する市川アカデメイアがあります。さらに土曜日の午後には各界の第一人者の方々をお招きする土曜講座、OG・OBが後輩のために結集する「4年生向けキャリアセミナー」「大学生向け就活セミナー」など多彩なゼミが開講されています。
また、各学年主導で行う補習もありますし、長期休暇中には夏期・冬期・春期講習や6年生の大勉強会も行っています。

こうしたゼミのほとんどは自分の興味や関心で受講を決める選択制です。今回は先週行った「4年生向けグローバル講座」を紹介します。
今年で、11回を数えるこの講座は、実業家でビジネスブレークスルー大学大学院(BBT)名誉教授の松本孝利氏、同じく実業家で同大学院教授の深尾浩紹氏による講義を2日間聴講し、最終回にプレゼンテーションを行います。
4月21日・24日に各回90分にわたる講義が行われました。その内容は、グローバルとインターナショナルの解説から始まり、何故世界はグローバル化するのか、フェアネスとは、グローバル人材とは、世界の中での日本の立ち位置の歴史、起業するとは、 ChatGPTの効用、どんどん早まってきている感があるシンギュラリティ問題など。
現在もグローバル・ビジネスの最前線で活躍するお二人の言葉は説得力と刺激に満ち、講義後の質疑応答では、白熱したやり取りが延々と続きました。

また、初回の講義後にランダムに10組のグループを編成。あらかじめ提示されたテーマからひとつを選び、それを仲間と協働して1週間かけて深掘りし、プレゼンテーションを行います。
今年のテーマは「1.国際市場を相手に新ビジネスを企画する」「2.NGOで世界の抱える課題解決に取り組む」「3.海外青年協力隊に参加する」「4.日本文化を世界にアピールする」「5.ある国と自由貿易協定を締結する」「6.外国人労働者を日本社会に受け入れる」「7.コロナ禍後の訪日外国人客数回復への方策」「8.原子力以外のクリーン・エネルギー世界戦略」「9.気候変動に世界全体でどう取り組むか」「10.世界の人口推移予測」。起業から環境問題、国家戦略まで世の中の関心を集めているテーマが並びます。

4月28日の発表会では、斬新な切り口やデータ・ドリブンなものまで、熱量が高い、個性的なプレゼンが続きました。

(+notice)今年も紀伊國屋書店 新宿本店で、本校の図書委員会が選書したブックフェア展示を行っています。