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2014.04.01理事長メッセージ

理事長からのなずなメッセージ#102 再びSSH校に指定される

 2014.4.1
市川学園理事長・学園長 古賀 正一

学園さくら 4月は陰暦卯月(うづき)、日本気象協会の『季節のことば36選』では、入学式、花吹雪、春眠であり、二十四節気では清明(せいめい、うららか)、穀雨(こくう、穀物が芽吹く頃)です。今学園の周辺や真間川沿いも桜(そめいよしの)が満開で、心も晴れやかになります。個人も学校も、会社、役所も新しい出発です。桜は日本固有の花、桜にちなむ名歌を2つあげます。

  「敷島の大和心を人問わば朝日に匂う山桜花」 本居宣長
   「願わくば花の下にて春死なんその如月の望月の頃」 西行

お蔭様で平成25年度も無事終了しました。世界に紛争が絶えぬ中、平和・平穏、当たり前のことですが『無事之貴人』です。3月4日には426名の高校卒業生、24日には321名の中学卒業生を送り出しました。

多大な成果の有った一年でした。多くの方のご支援に感謝します。5年間校長職を務め第2次中期計画の推進に尽力した小川暢久校長が3月末をもって退任し、宮崎章副校長(筑波大付属駒場高等学校元副校長)が新たに校長に昇格就任しました。

4月の新入学予定者数は、中学は学則定員320名に対し入学者326名、高校・高入生は120名募集に対し126名入学、内進生と合わせ定員430名に対し444名です。また入学試験の志願者人数も中高合わせ5000名を超えることができました。少子化、私学環境厳しい中、有難いことです。

進学実績ですが、すでにサンデー毎日等で公表されています。のべ合格者数(現役浪人合計)で全国トップテンに入る大学も多く、市川の存在感を示しました。

特に一橋大は19名合格全国3位、他に東工大13名全国12位、東京外国語大9名全国3位、東京海洋大7名全国1位、早稲田大166名全国7位、慶応大114名全国13位、上智大88名全国3位、東京理科大122名全国10位、国際基督教大(ICU)8名全国5位などです。東大は11名合格(内現役7名)で昨年に続き2桁の合格者を出しました。全体として国立志向が強くなり、浪人しても目標とする大学へ初志貫徹する生徒が増えました。尚はじめて、千葉大の飛び入学に高校2年でチャレンジし、合格した理数に卓越した生徒を輩出しました。

勿論今後更に改革すべきことは多く、第3次中期計画を強力に進めます。我々は常にマンネリを排除し進歩目指します。常識や慣例は、時に進歩を阻害します。私学は一歩も二歩も公立校より先行しなければ生き残れません。

A.話題; 26年度より再びSSH校に内定

文部科学省スーパーサイエンスハイスクール(SSH)再度指定が内定しました。吉報であり、本当に有難いことです。(文部科学省ホームページをご参照下さい)

全国41校の中から9校(実践型5校、開発型4校)が選ばれ、実践型の一校に指定され、再度平成26年度から30年度にわたり、理数教育に重点を置いた研究開発を行います。SSH学校数は、合計204校となります

平成21年度から25年度のSSH第一期の実績をベースに、探究的授業(実験中心)と課題研究(市川サイエンス)を両輪とする指導方法を完成させ、国際的に活躍できる課題発見型研究者育成の基礎を構築します。オリジナル・テキスト作成、他教科との連携、高大・高産・高博連携、国際交流・連携を活発にし、理系生徒全員を対象の課題研究とともに、中学校から文理を問わず科学力をつけ教養を豊かにさせる活動も推進します。学園としては、SSHを牽引車として、教職員・生徒ともに問題解決型のカルチャーを更に発展させます。

B.3月度の学園の活動;

高校(4日)、中学(22日)の卒業式及び続く卒業を祝う会は感動的なものでした。卒業式は、証書授与、特別賞授与、挨拶など厳守な中にも和気藹々と行われましたが、最後は『大地讃頌』、『旅立ちの日に』、『市川学園校歌』が、素晴らしいハーモニーで歌われ、来場者に感銘を与えました。また卒業を祝う会は、保護者、生徒一体となった趣向を凝らしたプログラムで、教職員にとり教師冥利に尽きる至福のひとときでした。なお卒業式前日および終業式に行われる活躍した生徒への同窓会表彰も定着してきました。

5日から10日の年度末試験の後は、各学年の個別行事が行われました。中1、中2のスポーツ大会、中3卒業前の宿泊研修、高1英語サイエンス講座、合唱祭などです。

恒例の高1ニュージーランド国際研修(ホームステイ)は15日から30日まで行われ、生徒40名、引率教諭2名、充実した研修を終え無事帰国しました。また15日はSSHの年度末報告・発表会及び生徒による地域の小学生対象の講座が行われました。生徒たちは非常に熱心に小学生を教え、懸命に実験を説明していました。人間は教えつつ学び、成長して行くものです。SSHポスター発表は、88件にわたり、数学5件、物理34件、化学31件、生物18件でした。生徒の説明技術と態度も向上し、発表内容も充実してきました。外部の先生方からの質問も受け、生徒にとり充実した一日でした。

3月は多くの高校卒業生が、大学受験の結果報告に担任の先生のところにきています。合格者には、心からの称賛を、一敗地にまみれた生徒には真の激励、応援をしました。  23日には、国枝記念国際ホールで第42回ブラスバンド部定期演奏会が行われ、ホール満員(680名定員)の盛況でした。多彩な曲目とともに、この日で部活を終了する新高校3年生を後輩が送るセレモニーも感動的でした。

29日にはモンゴルの新モンゴル高校卒業生で日本へ留学している学生と本校生徒との研究発表交流会が実施されました。