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2014.11.01理事長メッセージ

理事長からのなずなメッセージ#109 市川市市制80周年と市川学園

 2014.11.1
市川学園理事長・学園長 古賀 正一

 11月は陰暦霜月(しもつき)、日本気象協会の『季節のことば36選』では、「木枯らし1号」「七五三」「時雨」です。

A. 今月の話題; 市川市市制80周年と市川学園、市川の私学の存在

今年は市川市の市制が施行されて80周年の年であります。1934年(昭和9年)11月3日、当時の東葛飾郡市川町、八幡町、中山町、国分村が合併し、市川市が発足しました。千葉県内では千葉市、銚子市についで3番目の市制施行でした。その後1949年東葛飾郡大柏村、1955年同郡行徳町、1956年同郡南行徳町を編入し、現在の市川市になっています。人口約47万人、千葉市、船橋市、松戸市についで人口では千葉県第4位の市です。当時市の名称は、旧町村名は使わないとのことでしたが、市川市に決定し、市役所は旧八幡町に置かれ、現在にいたっています。

市川学園は市の発足に遅れること2年半、1937年4月の創立で、したがって学園の80周年は、2017年4月となります。草創期の苦難は、市川学園『50年のあゆみ』、『70年のあゆみ』に詳しくありますが、市が発足した当時の市長浮谷竹次郎氏はじめ地元の方々、多くの支援者の応援があって今日があります。

当時の理事団、教職員の尽力は言うまでもありません。当時千葉県下で男子が通う旧制中学校は、公立私立合わせて17校であり、市川周辺から通学可能な中学校は、県内では、千葉中(現千葉高)、佐倉中(現佐倉高)、私立の成田中(現成田高)、都内では府立三中(現両国校)など数校であり、他は、商業・工業学校でありました。その後中学進学希望者が増え、1943年市川市立中(現国府台高)、1940年船橋市立船橋中(現船橋高)が設立され、新制高校発足時に県立に移管されました。

市川市は文教都市と言われますが、私学が多く、現在大学2校(千葉商科大学、和洋女子大学)、短期大学1校(昭和学院)、高校7校(市川、昭和、不二女子、日出、国府台女子、和洋国府台女子)、中学5校(市川、昭和、日出、国府台女子、和洋国府台女子)、小学校3校(昭和、日出、国府台女子)、幼稚園32校(市川学園幼稚園、第二幼稚園を含む)です。私立中学、高校の設立順でいうと、現在の高校名で、国府台女子学院が1926年、次いで当学園が1937年、昭和学院が1940年、日出学園が1947年(但し幼稚園、小学校は1934年)、和洋国府台女子高等学校が1948年、千葉商科大学付属高等学校が1951年、不二女子高等学校が1978年であります。

また各学校種において、市川市の私立は、全国平均と比べて学校数全体に比しての私立の割合が高く、特色でもあります。ちなみに高校は、私立7校、公立は10校、私立の割合は41%(全国平均26.5%)、中学校は、私立5校、公立17校、私立の割合は23%(全国平均7%)、小学校は、私立3校、公立39校、私立の割合は7%(全国平均1%)で、いずれの学校種も、全国平均(千葉県の私学の割合は、全国の割合に近い)を大きく上回っています。又それぞれの私学が建学の精神に基づく特色を持ち、文教都市市川に貢献しています。

B. 10月の主な学園行事および結果

1、  12日(日)中学体育大会、8日(水),9日(木)高校球技大会;
中学体育大会は、雨で1週間延期されたが、無事終了。第二グラウンドでの最後の体育大会で、来年は新総合グラウンドの予定。周辺の住民の方々には、永い間お世話になりました。

2、  18日(土)帰国生保護者会; 中1から高2の帰国生保護者が参加。
校長挨拶、帰国生英語教育の現状、帰国生英語教育の今後の展望(MOOCの世界~中学生・高校生への利用の試み)、グループ別懇談による情報交換(9グループに分かれ、教職員も2~3名づつ入り懇談)など。密度の高い会。各グループで出た意見は、今後の帰国生教育の参考としたい。

3、  21日(火)~24日(金)中間考査順調に終了

4、  25日(土)市川中学校説明会、26日(日)市川高校説明会;
中学説明会(恒例の入試説明会)は、9時、11時30分、14時の3回古賀アリーナで行いました。理事長挨拶、校長教育方針、学校生活、各教科主任より入試のアドバイスや注意事項、最後に広報部長から入試全般の説明を行い、その後施設見学、クラブ活動参観など行いました。合計約3700名の小学生保護者が来校し熱心に参加し、教職員も全員出勤で案内、質疑など対応しました。昨年より600名多い参加で有難いことです。高校説明会も約900名の方が参加しました。

5、  なずな祭の日赤募金;
9/27~28に行ったなずな祭2日間での恒例の募金活動は、福祉委員会、ブラスバンド部、オーケストラ部、音楽部、演劇部、ほっとるーむなどの生徒が参加しました。なずな祭来訪者の貴重な浄財を14日に代表の生徒が持参し、日赤本社を訪問しました。近衛社長自ら挨拶いただき、世界の貧困、自然災害、病気、エボラ出血熱などの話を伺いました。募金活動に参加した47名の生徒を、30日に表彰しました。なお永年の募金活動に対し、金色有功章をいただいています。

6、 芸術鑑賞会;
27日(月)、28日(火)演劇「ブックショップ」を国枝記念国際ホールで観劇。中1,中2,高1、高3を対象に3回公演。たった4人の俳優によるものですが、質が高い演劇で、一歩踏み出す勇気が運命を変えることなど生徒に感銘を与えた素敵な恋の物語でした。終了後の生徒との対話も活発でした。
29日(水)には高2生全員が電通四季劇場「海」で、ミュージカル「ウィキッド」を鑑賞し、ブロードウェイ・ミュージカルの素晴らしさを堪能しました。

7、 高1生クラス別敬和寮入寮終了;
29日(水)を以て3泊4日の入寮体験を高1全11クラスにわたり終了しました。一緒に寝泊まりすることにより友人について新しい発見をし、共に学び合い、友情を深めるとともに、自分のことは自分でする当たり前の訓練で、親の有難味も分かったことと思います。