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2015.01.10理事長メッセージ

理事長からのなずなメッセージ#111 新年のチャレンジ・・・古いものを出さなければ新しいものははいらない(相田みつを)

 2015.1.10
市川学園理事長・学園長 古賀 正一

 新しい年の始まりであり、3学期のスタートです。年末年始も学園に来て勉強する高校3年生の姿を見ると、顔がしまり美しい。最後まで全力を尽くしてほしいと祈っています。「努力は必ず報われる」ことは、長い人生で見れば間違いない事実でしょう。

A.2015年の決意

今年学園は、満78年をむかえ、第三次中期計画の2年目に入り、新しい施策の実行が問われる年です。またSSH2期目も2年目となります。念願の創立80周年記念「総合グラウンド」建設も順調で、4月に完成、新学期から体育授業、クラブ活動で活用できます。10年にわたる計画の実現する画期的な年です。さらに間もなく始まる中学・高校入学試験、センター試験に続く個別大学入試など、3学期は、教職員にとっても期待と真剣勝負の時期です。

学園は、生徒は勿論、教職員個人個人として、また学園全体として、「常に進歩・成長し続ける学園」でありたいと思っています。

今年は次の3点を強調したいと思います。

第1は、「Think globally, act locally」です。世界を視点におきつつ、地元地域にも密着し、足元を固める教育を推進したい。今や人・物・金・情報が世界を駆け巡る時代で、グローバル人材の育成は必須です。卓越した英語力と教養にうらづけられ、地域・国を愛し、たくましさと思いやりある人材を育てたい。

第2は、「不易と変革」です。不易の建学の精神、特に自ら学び生涯学び続ける第三教育の実践はますます重要です。一方、新しい教育の課題に積極的に挑戦し変革をさらに進めます。今後の大学入試改革や共通試験制度、新しい学習指導要領対応、グローバル人材や科学的人材の育成、徳育と人間教育、課題探究や自ら考える力の養成が求められています。また、東葛飾高校併設中学設立、小中一貫校、公設民営校など公立の教育改革との競争は激化します。学園が先行しているリベラルアーツ教育、少人数ゼミ、新しい無料オンライン授業MOOCの活用と普及など、変革のため推進すべきことは、非常に多いと認識しています。

第3に「スピードと感度」です。私学は、公立にない特色を持ち、保護者・生徒から選ばれねばなりません。世の動向、教育の進歩に敏感なアンテナをはり、スピードを以て実行をする感度、感受性こそが私学の優位性です。また経営面では少子化の中、常に強い危機感を持ち、最終的には「自分の城は自分達で守る気概、責任ある学校経営」を行い、保護者・生徒また地域から信頼されることが大切です。

これを要すれば、第三次中期計画の早く激しく確実な実行を推進することであり、理事長・校長・教職員が一体となり推進して行きます。

副題の相田みつをさんの短い言葉は、物理的なことだけでなく、教育の内容やカリキュラム、施策や事業の集中と選択、スクラップ&ビルドにも関連する含蓄ある言葉です。

B.12月の主な学園行事および結果

1.1日(月)~5日(金) SSH中間発表会
2期目初年度の課題研究中間発表会。

2.7日(日)市川学園第二幼稚園クリスマス音楽会、8日(月)市川学園幼稚園クリスマス音楽会
國枝記念国際ホールにて実施。予行演習の成果あり、保護者、園児、教員一体の楽しい行事となった。

3.9日(火)~12日(金)期末考査
12日試験終了後、恒例の高校3年生激励の芋煮会実施。高3全員と教職員が暖かい芋煮を食べ、心も体も温まった。

4.13日(土)初めての中学・12月帰国生入試
78名応募あり成功。英語2科目、算数、国語で実施。15日(月)合格発表。

5.15日(月)~18日(木)恒例の中3模擬裁判実習
千葉地方検察庁で、午前・午後8クラス組全員が参加。模擬法廷での検察報道官の先生、弁護士の先生方からの諸注意、各自が役割(裁判官、裁判員、検察官、弁護人)を持ち、裁判劇実施(ロールプレイング)、評議ののち、検察、弁護士の先生方からの総括。法と裁判の理解、裁判員制度への理解など学内では学べないもの。特に今年から弁護士の先生方は、学園卒業生であり熱心に指導していただいた。

6.10日(水)第40回なずなセミナー(教職員全員の研修)
筑波大学副学長石隈利紀教授(学校心理士SV)「生徒と教師の力を生かす学校づくり」

7.18日(木)法人理事会、評議員会

8.22日(月)終業式
校長、渡辺生徒指導部長から自転車運転の注意事項、危険を避けるルール順守、被害者にも加害者にもなる危険性など詳細に話をした。出会いがしらの状況を実際にとった映像でも説明。

9.22日(月)放課後恒例のクリスマスコンサート(國枝記念国際ホール)
音楽部による合唱「もろびとこぞりて」他、市川学園フィルハーモニー管弦楽団によるチャイコフスキーの組曲「くるみ割り人形」、演劇部を含む学園有志によるミュージカル「The Long Christmas」と充実したコンサートとなった。特に今年は英語でのミュージカルにチャレンジし、観劇者の便宜のため懇切な日本語字幕も掲示された。

10.24日(水)~27日(土)高3冬季講習会および28日(日)~1月4日(水)高3自習室での自主勉強会(1月1日を除く)。