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2015.07.01理事長メッセージ

理事長からのなずなメッセージ#118 チャレンジが生徒を飛躍させる

大町自然観察会の様子(中1)

2015.7.1
市川学園理事長・学園長 古賀 正一

1学期もあとわずか、学期末試験がおわると、学年行事、答案返却指導、終業式と続き、夏休みに入ります。夏休みは、普段の授業とは違った多数のプログラムがあり、また自分独自の計画を実行できる40日間です。日頃から計画的行動が大切ですが、特に夏休みを有意義に過ごすコツは、計画と事前準備です。進路に向けての学習も夏休みの努力こそが決めてです。

A.今月の話題・・・チャレンジすることが生徒を飛躍させる

最近、生徒たちには学園内の企画は勿論、学園外の企画やプログラムなど良い経験ができるチャンスが沢山あります。生徒たちは、情報入手は得意であり、後はやってみよう精神、一歩前へ踏み出す勇気が大切です。

我々教職員にできることは、生徒を激励し背中を押してあげること。これはご家庭・保護者も同じです。教師や保護者の一言が、生徒の決断を促し、ポジティブ志向が生まれます。特に夏休みは、普段学校内では経験できないプログラムが多くあります。勿論経済的負担のあるものもありますが、政府や企業やNPOなどが支援してくれるものも多々あります。チャンスは平等にあるが、チャレンジするか否かで結果は全く異なります。

過去にも、学内外の海外研修、他校との交流プロジェクト、民間のサマープログラムに参加し、啓発され大きく道が開けた生徒は少なくありません。

いまやチャレンジの時代、今後変わる大学入試、大学の入学者受入れ方針(アドミッション・ポリシー)、企業の採用方針も積極的人間を求めており、アクテイブ・ラーニング、能動的学習につながります。

トビ留0613

トビタテ!留学JAPANの壮行会

代表例として、今年度から国家プロジェクトとして、高校生も対象になった官民協働海外留学支援制度『トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム、高校生コース』があります。

アカデミック、スポーツ・芸術、プロフェショナル、国際ボランティアの各分野で、グローバルに活躍する意欲と能力があり、将来の日本を牽引する可能性を秘めた高校生等の海外留学を支援するものです。この一期生に当学園から、高校2年生3名(男子1、女子2)が激戦を勝ち抜き、合格しました。全国の国公私立高等学校から303名(161校)が合格、うち千葉県は15名でした。当学園の3名は、1名は国際ボランテイア活動(スリランカ)で他の2名は、アメリカ(シカゴ)とカナダ(トロント)の大学のサマーセミナー参加です。3人の活躍を期待し、大きく成長してくれることを期待しています。

上記以外に、夏休みは学校外プログラムへとして、日中韓ユネスコ協会連盟主催『日中韓青年文化フェスティバル』(北京)に日本代表として高校2年生4名参加、日韓・韓日経済協会主催『日韓高校生交流キャンプ』(ソウル)に高校1年生1名参加、NPO主催ノーベル賞科学者らによる『創造性の育成塾』に中学2年生1名参加、読売教育ネットワーク主催『早期医療体験プログラム』に高校2年生参加など、数々挑戦しています。

また学内プログラムとしては、恒例のケンブリッジ大学・オックスフォード大学での英国国際研修(高校1年生、中学3年生60名参加)、カナダ国際研修(中学3年生40名参加)、SSHプログラムの一環としてオランダの高校との交流(高校2年生8名派遣)、学内ではアメリカ・カリフォルニア大学(UC)から招聘した学生との英語による討議とプロジェクト研究『エンパワーメントプログラム』(高校1年生、高校2年生95名参加)、更に恒例の『世界遺産白神山地自然学習会』などチャンスは多彩です。勿論今年から3タームに分かれた夏期講習、クラブ活動、自習室での夏期集中勉強など、充実した夏を過ごす題材は沢山あります。

いずれにしろ自分で目標を立て、自分で計画し、主体的に学ぶことほど楽しいことはありません。これこそがアクテイブ・ラーニングであり自ら学ぶ第三教育の真髄なのです。

B.6月の主な学園行事・活動

  1. 1日(月)~3日(水)  中3集中英語研修
    恒例の代々木オリンピックセンターでのシンガポール修学旅行の事前研修。ネイティブの先生と過ごしすべて英語で学ぶ1.5日間(2グループ)の集中研修。
  2. 1日(月)~16日(土)  前期教育実習生受入れ
    13名受入れ、それぞれ指導担当教師のもと厳しい現場実習を行った。
  3. 6日(土)  海外大学進学説明会@市川学園
    NPO「留学フェローシップ」主催で、昨年に続き2回目。著名高校から海外大学留学中の学生11名が、自分の体験からの海外大学の魅力、進学理由、留学手順、自身の成功・失敗体験などプレゼン。全国を巡回の中の市川学園版。今回は千葉県他校生徒も来校し、約100名の保護者・生徒が参加した。受験に向けての国別のポイント、費用や奨学金関係の話などもあり、充実した内容の説明会。説明会終了後の個別相談などにも親切・丁寧に答えてくれ、生徒たちは大きな刺激になった。
  4. 11日(木)  恒例の中1校外学習実施
    4グループに分かれ、大町での自然観察、市川の科学館での研修など地元市川を知る有意義な一日を過ごした。
  5. 11日(木)・高校、18日(木)・中学  登下校のマナーと安全についての生徒の討議
    全生徒が学年の枠を超えて、「方面別バス通学者」「自転車通学者」「徒歩通学者」など5つのグループに分かれ、登下校の安全やマナーなど様々な問題点と対策を闊達に議論。生徒たちにとって身近な問題で発言活発。今後討議を集約し、対策、指導を検討する。25日(木)には、全教職員がバス乗車、自転車通学路・徒歩通学路に立ち指導・確認した。
  6. 16日(火)~7/10(金)  東日本大震災の記録に関する本の展示
    2013年8月日本出版クラブ主催展示会で使用された中から、150冊を厳選して第三教育センター(図書館)で展示、貸し出しも実施。
  7. 20日(土)高校授業参観と保護者懇談会
    中1から高2まで5学年で実施。中間考査講評と今後の学習の指針、進路指導、学校生活や家庭生活などについて、担任や学年団からの説明・助言、保護者との質疑応答がなされた。
  8. 21日(日)  「私立中学進学フェア」参加
    千葉県私学中高協会主催ではじめての私立中学24校参加の説明会・相談会が、千葉工業大学で開催された(従来は高校中心で幕張国際会議場)。約3,000名の小学生、保護者が来場し、千葉県私学の存在感が高まった。関係者の準備と努力によるもの。