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2015.12.01理事長メッセージ

理事長からのなずなメッセージ#123 学校が互いに学びあうことの大切さ

シンガポール修学旅行(中3)

シンガポール修学旅行(中3)

2015.12.1
市川学園理事長・学園長 古賀 正一

2015年も最後の月、学期末試験が終わると終業式まであっという間に過ぎる師走です。今年一年を振り返り、整理し、反省し、来年の計画につなげる期間でもあります。

A.今月の話題・・・他校との交流を活発に:常に互いに学び合う姿勢

この2学期は、特に他校からの視察訪問、他校への研究訪問などの教員による学校間交流が多い期間でした。

11月5日、6日に全国普通科高等学校校長会の第65回総会・研究協議会が千葉県で行われ、2日目の分科会は、私立で唯一市川学園が選ばれ、約90名の公私立の校長が来校しました。学園紹介後、施設見学、授業視察、分科会発表などが行われました。他の3分科会は、県立千葉中学校・高等学校、市立千葉高等学校、県立幕張総合高等学校で行われました。

これ以外にもSSH校としての交流視察は多数ありますし、特定テーマや教科での来校、経営課題などでの他校理事長・校長の来校、海外の国際研修に関する訪問などもありました。

総合グラウンド完成による部活交流が非常に活発なのは、言うまでもありません。当学園は、授業視察、教育・校務・学校改革の状況など他校にも極めてオープンです。(学校によっては、閉鎖的な学校もあります)

また、来校の機会に、他校から学ぶことも沢山あります。

一方こちらから他校を訪問するケースも多々あります。特定目的テーマでの視察、授業研究の交流と授業視察などです。忙しい中、当学園のため時間を割いていただくのは有難いことです。

首都圏は勿論、関西の学校にも学ぶことがあります。最近はテーマとしては、ICTの先端的活用、理数の先端的教育、英語による英語の授業、英語の4技能の先端的授業、アクティブ・ラーニングの実践的事例研究などです。

教員同士が活発な対話をし、互いに学びあうことは、切磋琢磨による教育力向上、教育のレベルアップ、ひいては、日本の高等学校・中学校教育の質の向上にも資することになります。まさに『われ以外皆わが師』です。

但し丸呑みは禁物で、毒薬にもなります。違った歴史と建学の精神、学校規模、教育方針と目標、進学実績、異なる生徒・教師状況などの特色をよく見つつ、主体的に学び、課題解決の参考にすることです。比較(ベンチマーク)することによる課題の発掘も大切です。少子化、私学大競争時代、常にフレッシュさが必要です。

私学の怖さは、他を見ず『唯我独尊』『井の中の蛙』『マンネリ』になり、老化(Aging)が進むことです。前述の学校間交流だけでなく、周年の記念行事も、先人の業績に感謝しつつ、学校が未来に向かって変革するチャンスなのです。

B.11月の主な学園行事・活動

  1. 8日(日)第8回ホームカミングディ~高校17期、27期、67期など
    7の付く回期の卒業生の企画によるもの。卒業生中心に学園幹部、旧職員、後援会幹部も参加。500名以上が国枝記念国際ホールに集まり、特に生徒の演技(オ―ケストラ、ブラスバンド、チアーダンス、合唱など)に惜しみない拍手がおくられた。また新総合グラウンドにも感動。
  2. 11日(水)高2美術授業 校外学習
    学校近隣の市川市東山魁夷記念館にて。高2美術選択者127名参加。
  3. 12日(木)午後、13日(金)午後、14日(土)終日 個人面談
    恒例のクラス担任と生徒・保護者の3者面談を集中的に行い、生活面、勉強、部活、進路などの課題と情報を共有し、生徒個人の成長と家庭の指導を促す。
  4. 21日(土)午後SSH課題研究交流会
    他校も参加し、ポスター発表を行い相互交流した。県立船橋高校、県立佐倉高校、芝浦工大柏高等学校が参加し、理科(物化生)147件、数学・情報13件が発表され、互いに切磋琢磨した。
  5. 24日(火)-29日(日)中3シンガポール修学旅行
    恒例のA、Bの2班に分れて4泊5日のシンガポール修学旅行。インドネシア・ジョホールバルでの家庭滞在やシンガポール国立大学の学生とのBrothers&SistersProgram(班別市内研修体験。予め生徒が作成したスケジュールに沿って大学生のガイドで市内を巡る。優秀な大学生より受ける影響は大きい)

2学期は、80周年記念事業の募金をスタートしたこともあり、同窓会行事が特に活発な期間でした。小職が参加した会だけでも下記のように活発で有難いことです。  

  • 支部総会~松戸支部、東京支部、船橋支部、神奈川支部発足会
  • 同期会~高校6回、8回、14回。(その他ホームカミングデイの日は、7回、12回、17回、37回他多数)
  • 就活セミナー、若手卒業生勉強会
  • 部活~サッカー部創部50周年、軟式野球部OB会40周年