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2016.08.01理事長メッセージ

理事長からのなずなメッセージ#131 世界へ飛びたて!

2016.8.1
市川学園理事長・学園長 古賀正一

夏休みは、知徳体即ち生徒の頭も心も体も最も成長する期間です。新しい体験や集中して物事にとりくむ、未知の世界を知る、友人関係や人間関係を豊かにするなどまたとない機会です。何よりも安全、健康第一に、43日間の夏休みを有意義に過ごしてほしいと念願しています。

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A.今月の話題・・・世界へ飛びたて!

今夏からはじめた英国イートン校を含めた4方面(英国ケンブリッジ大学、オックスフォード大学、カナダホームステイ)の国際研修参加者122名、下記の文科省トビタテ!や自費留学、SSH国際交流含め約20名、引率や研究のための教職員10名、合計約150名が海外に出かけます。大きな成果、有意義な研修と共に、何より事故や病気、怪我のないように祈っています。小職の長い経験からも、健康状態を良く保つことは、研究、研修、ビジネスなど仕事の如何を問わず、海外での活動を成功させる最重要条件です。

さて海外に留学する学生を支援推進する目的にできた、文科省事業「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム・高校生コース」は、今年2年目です。昨年の300名規模から、500名規模に拡大され、チャンスが増えました。このプログラムは、夏休みを中心に、高校生が自分の希望する留学分野を計画し応募するもので、採用されると、留学費用の大部分が国から支援される制度です。

分野としては、アカデミック(テイクオフ、ショート、ロング)、プロフェショナル、スポーツ・芸術、国際ボランティアなどがあります。学園は昨年の3名採用に続き、今年も生徒が熱心にチャレンジし、13名が応募し6名が見事採用(合格)されました。

内訳は、高1生が3名(男子1名・女子2名)、高2生が3名(男子1名・女子2名)で、分野別ではアカデミック4名、スポーツ2名、留学先は、アメリカ4名、イギリス1名、ニュージーランド1名、期間は14日~34日でした。残念な不合格の生徒の中には、自分で立てた目標に自費で飛び立つ生徒もいます。

スポーツ分野でアメリカ留学に採用された高1生陸上競技部のY君は、文科省内で開かれた壮行会での代表挨拶4人のうちの1人に選ばれ,下記のような要旨の挨拶と夢を語りました。

『今回アメリカのフロリダ州にあるIMG ACADEMYに留学します。自分は生まれつき耳に障害を持っており、健常者よりスタートが遅れるが、競技の後半に最高スピードにもって行く方法、肉体のトレーニングなどを学び、自分のタイムを縮めたい。他国の障害者との意見交換もしたい。そして将来健常者と障害者が共に競い合える社会を作りたい。自分は15年間障害のために、手話や視覚からの言語獲得、合唱祭での指揮者など新しいことにチャレンジし、自分の世界が広がることを身をもって知りました。今回の留学も人生に生かせる貴重な体験としたいと思います。』

彼のスピーチは産経新聞の東京五輪のコラムでも取り上げられました(6/17)。壮行会後の懇親会の席上、記者からの留学への不安を聞かれた際も、『不安は全くなく好奇心のほうが強い。東京五輪・パラリンピックにも何らかの形で携わりたい。』と目を輝かせたそうです。

今年のトビタテ(高校)の状況は、応募2058名(817校)に対し採用511名(331校、男139名、女372名)4倍の激戦でした。千葉県の学校の採用は17名、市川6名をトップに、2名が1校、1名が9校、私立9名、公立8名でした。全国レベルでも、13名が2校、12名が1校、9名が1校、6名が5校、5名が4校であり、東京含めた関東地区では、9名の都立杉並高校に続き、学園の6名は2位でした。(6名は、学園以外に学芸大付属国際中等教育学校、早稲田大学高等学院)

※詳しくは下記HPをご参照ください。
https://www.facebook.com/ryugakujapan/
http://www.tobitate.mext.go.jp/hs/index.html

 B.7月の主な学園のトピックス

  1. 1日(金)-6日(水) 1学期末試験
  2. 7日(木)中3テーブルマナー講習と歌舞伎鑑賞会
    恒例のテーブルマナー研修は、すでに昭和30年代から学校内で実施。社会に出て役に立ったと思い出を語る卒業生は多い。今はホテルグランドアーク半蔵門で行う。
    歌舞伎鑑賞会は、中3生だけを対象とした特別芸術鑑賞会として国立劇場(大劇場)歌舞伎のみかたの解説、学習の後、演目三十三間堂棟由来を鑑賞。
  3. 9日(土) 28年度SSH第一回中間発表会
    午前中は、恒例の小学生向け『高校生が教える理科・数学体験講座』(実験中心に30件)を行い、保護者、小学生約200名が参加した。午後には、課題研究130件、テーマの初期発表を廊下ポスター掲示で行い、外部指導員の方々からアドバイスをいただいた。
  4. 11日(月)-28日(木) SSH校外研修
    研究所、民間企業、大学、世界自然遺産などを生徒が訪問し、最先端科学・技術及び自然を学ぶ。一箇所あたり4名~40名の生徒が参加。8月にも実施。主な訪問先、花王、ウェザーニュース社、清水建設、NTT立川研究所、情報通信機構、新エネルギー施設、東工大、三宅島、白神山地など。
  5. 11日(月)-12日(火)国際親善交流演奏会
    台湾台北市立大安中学校弦楽部が来校し、学園オーケストラ部と合同演奏会実施。先方学校より校長、教員、保護者、生徒55名来校し、学校見学、合同練習、歓迎会、交流会なども実施。12日には国枝記念国際ホールで、両校の演奏の後、合同演奏として、シャブリエ作曲狂詩曲『スペイン』を演奏し、国際交流の実をあげた。
  6. 20日(水)新しい国際研修プログラム英国イートン校研修出発
    参加生徒22名(中3-高2)、引率教諭1名出発。8月7日(日)帰国予定。
  7. 20日(水)―30日(土)夏期講習ターム1、2実施
  8. 21日(木)―8月2日(火)中1一宮夏期学校
    3泊4日4期にわたり、本校・一宮学舎で2クラスずつ実施
  9. 21日(木)中2関西方面夏期学校~2泊3日京都中心に実施
  10. 25日(火)―29日(金) SSHタイ王国海外研修~生徒10名、教員1名