NEWS新着情報

2016.10.01理事長メッセージ

理事長からのなずなメッセージ#133 海外で輝く市川学園の生徒たち・・・なずな祭での短期留学発表会

IMG_29402016.10.1
市川学園理事長・学園長 古賀正一

なずな祭(文化祭)が成功裏に終わった後、10月初めは中学体育大会、高校球技大会が続き、生徒も教員も躍動する昨今です。また天候の気になる日々でもあります。今月からは、学園個々のトピックスは、学園ホームページの情報にゆだね、今月の話題を中心にメッセージとしますので、ご了承ください。

 

さてアクテイブラーニング(AL)教育の推進を目標として、創立80周年記念の中核事業ALICE(Active Learning For Ichikawa Creative Education)プロジェクトを推進していることは、何回かご報告しました。その中で施策のスピードアップのため、予定を半年前倒しして、8月末に旗艦になる教室ALICEメインルーム2室のうちのメインルームBを完成させました。早速授業やゼミで使用すると共に、理事会・評議員会でも、各役員にALを実感してもらいました。

また、この夏海外でいくつかのルートで活動・研修(短期留学)した生徒の成果報告(プレゼンテーション)を、なずな祭の中でメインルームBを使って実施しました。

初めての試みでしたが、生徒たちが自主的な運営をしつつ、2日間にわたり、21件の発表をおこない大盛況でした。一人25分の持ち時間で、発表、質疑応答が熱っぽくおこなわれました。

活動した生徒たちは、実は自分の体験を人に話したい気持ちで一杯なのです。一方教育的見地からも、事前の準備と共に、事後のまとめの発表は非常に大切です。各々の体験や情報や学んだことが共有・伝達され、聞いた生徒たちにも大きな刺激を与えます。

発表21件(1人で2方面での体験をした生徒含め合計22件、発表者30名)をみると・・

1.派遣機関別では、
①学校主催の国際研修・・4件(イートンカレッジ、ケンブリッジ大、オックスフォード大、カナダ・ホームステイ)
②トビタテ!留学Japan(文科省)・・5件
③ SSH関連・・2件
④ 個人留学・・9件
⑤各種企画の日本代表として・・2件      計22件

2.留学先国別では、米国・・8件、英国・・5件、カナダ・・3件、ニュジーランド・・2件、タイ・・2件、ポーランド、カンボジア・・各1件

3.発表内容   多岐に渡りますが、発表者のコメントの一部を紹介します。
・ポーランドの研究所に日本人1人で1ヶ月研修
・他校の生徒と一緒にイートン校で研修
・国際機関訪問・米国高校生と共同生活
・ボストン大学で医療現場の化学と異常心理セミナーへ
・アメリカ政治の中心地で歴史を感じた2週間
・IMGアカデミー(トップアスリートも研修)で100m走が0.6秒早く
・SSHでタイの高校生と交流、科学は世界共通
・30ヶ国80人と米国教育キャンプ生活!日本人は自分だけ!  など

4.生徒たちが留学で得たことのいくつかを順不同に列記します。(生徒が発表の中で強調したこと)
・質問する、話しかけるなど何事も自分からポジティブに動く重要性
・授業でもアクテイビティでも積極的に参加することの大切さ
・他国の先生、友人との出会いと交流、まさに一期一会、相手も人間
・自分の意見を持つこと、何のために学びに来たのか、自分の長所短所を知ること
・自分が本当にやりたいことに一生懸命チャレンジすること、感謝の気持
・世界の舞台に立つリーダとは、世界はすごい
・異質の文化に触れることは自身の成長のチャンス
・英語力は絶対重要、それと共に話す内容の重要性(教養)
・日本を知ること、日本の特色を伝えること(小さなアンバサダー)
・貧富の差の実体験を通じ日本の豊かさを考える・・などなど

生徒たちが、上述のようにそれぞれ貴重な学びと確かな手ごたえを得てきたことを実感した2日間でした。また生徒各々のプレゼンテーションは驚くほど上手で、生徒・保護者・外部の識者他多くの参加者に感動を与えてくれました。この貴重な経験を生かし、これから更に大きく成長することを念願しています。

尚、ALICEメインルームBは、本館3階に新たにつくられた通常教室の2倍の教室で、3面の白板に各々電子黒板機能つきのプロジェクタを配置、ブルーレイディスクプレーヤ、メディアボックス、天井回転カメラ、WiFi無線LANなどを配備し、43台のタブレット型PCも用意しています。机は勾玉型で組み合わせ自由であり、椅子も人間工学的に工夫され、素晴らしい柔軟な教育環境ができました。4~6人のグループの“島”をつくるAL型授業にスムーズに対応できます。

もう一つのメインルームAは来年3月完成予定。更に普通教室(ホームルーム)にも、逐次電子黒板機能付きプロジェクタを配備します。最終的にALICE教室は、メインルーム2室、マルチルーム3室、ホームルーム24室の3階層になります。今後のALICE教室での授業や活動が、新しい教育の牽引力になることを確信しています。

alice1 alice3