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2020.07.01理事長メッセージ

理事長からのなずなメッセージ#178 朝の学びのすすめ・・・早起きは三文の徳

2020.07.01
  2007nm1 市川学園理事長・学園長 古賀正一

6月1日から学校を再開し早くも1ヶ月が経過しました。1学期終業式を8月6日と設定し、学習の遅れをキャッチアップします。6月1日から8月6日までを新型コロナウイルス感染症『特別対応期間』として、10時授業開始の時差通学、分散隔日登校(出席番号奇数、偶数別)、40分1日6コマの短縮授業でスタートましたが、すでに6月17日からは高校は一斉登校とし、22日からは放課後の部活(17時までの短時間)についても自由参加で、顧問の監督の下、3密回避、体調管理に十分留意し開始しています。また7月第3週からは、中学も一斉登校で全員登校となり、やっと新しい方式としての学校の日常が戻ります。

生徒は毎朝2台の自動体温検知カメラの前を通り検温、消毒ポンプで手指を消毒します。検温確認のため、副校長と保健養護教員が、毎日7時からエントランスで生徒と挨拶を交わし、生徒の状況を観察します。要注意の体温が出れば、直ちに保健養護教員が再検温及び問診対応をする仕組みです。所定以上に体温が高く健康状態に問題があれば、家庭と連絡をとり帰宅させるシステムですが、今のところ全く問題はありません。全教職員、外来者共に同じ関門を通るようにしています。

7時開門から授業開始の10時直前まで登校時間は自由ですが、生徒それぞれの生活パターンと通学の混雑時間を考えての分散登校です。ただし出来るだけ公共交通機関のすいている時間帯、また学園へのバスの乗車人数の面からも早い時間帯の通学を推奨しています。朝早い通学により心の余裕もできます。授業が始まるまで、読書や自ら学ぶ時間を快適に過ごせるように、自習室、第三教育センター(図書館)、大教室(視聴覚室など)を開放し、3密を避けられるよう広々と使ってもらっています。

また朝の時間を生徒が有効に使うために、『朝活動』を企画し、顧問の指導のもとでクラブ単位での自由参加の活動や朝の自由勉強会(数学)、特別講習会などを実施しています。運動系のクラブでは、軽い運動による基礎体力の回復・向上をはかり、文化系のクラブでは、生徒が各分野で個人的技量を高める活動などを行っています。授業前に、読書や自由に学ぶ時間、『朝活動』で自らの心身の健康増進に使う時間こそが、第三教育の実践なのです。

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7時台時に登校した生徒は、10時授業開始まで2時間以上静かな環境で本を読み、心身共に学ぶ絶好の機会を得ます。週に12時間、6月7月の2ヶ月だけでも100時間以上の有益な時間を得ることになります。正常な始業時間になる2学期にも、早く登校する習慣は続けて欲しいものです。

さて早起きは三文の徳(得)の故事があります。『文字通り早起きすると良いことがある。(広辞苑)』『朝早く起きれば、健康にも良いしそれだけ仕事や勉強がはかどり得をする、朝寝を戒める意味を込めて使う。徳は損得の得と同じ意味で使っている。(故事ことわざ辞典)』また英語では『The early bird catches the worm.(早起きの鳥は虫をつかまえる)』が、同じ意味でしょう。

また『早寝早起き朝ごはん』は、子どもの良い習慣の鉄則として、教育界で使われ、実践されてきました。それが一つの運動になり、平成18年4月賛同する幅広い個人・団体が参加し、文部科学省の支援のもと『早寝早起き朝ごはん』全国協議会(会長:有馬朗人元文部大臣)として発足し、今日まで活動を続けています。年に一回文部科学大臣の表彰もあります。この運動の詳細については,

文部科学省と全国協議会の下記URLを参照してください。

https://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/asagohan/

http://www.hayanehayaoki.jp/about.html

人類は夜明けと共に活動し日暮れと共に休息に入るのが自然の営みでしたが、文明の発達とグローバル化の進展と共に、深夜の活動が多くなり24時間の事業活動が普及しました。いまの新型コロナ時代こそ、自然と親しみ、家族との時間を大切にし、良い生活習慣と健康な生活を取り戻し、幸福とは何かを考えるチャンスと思います。

小職も自粛期間の3ヶ月、毎日近くの神社への早朝散歩が、その後も習慣となりました。食事時間や就寝時間も日々同じ時間になり、早寝早起き朝ごはんの実践です。家の整理や夫婦での対話・助け合いも増え、読書や音楽を聴く時間、静かな思索の時間が多くなりました。新型コロナウイルス時代、不便さも多いと感じつつも、反省し変えるべきことも多く、これを機会に生活習慣や生活様式を見直す良い機会ではないでしょうか。自粛の3ヶ月で得たものを大切にしたいと思っています。

『習慣は第二の天性なり』(ディオゲネス;ギリシャの哲学者)