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2008.04.17理事長メッセージ

理事長からのなずなメッセージ#32 高く、より高く~08年入学式挨拶 要旨

理事長・校長 古賀正一

327名の市川中学校入学の生徒の皆さん、入学おめでとう。
市川学園を代表して新入生の皆さんを心から歓迎します。今日は花まつりの日、お釈迦様の誕生日でおめでたい日です。大きな期待と少し不安をもっていると思います。中学校という新しい世界に飛び込むこのはじめの緊張した気持ち、謙虚な初心を忘れず持ちつづけてくだい。

市川学園は今から71年前に創立されました。創立者古賀米吉前理事長を中心に、情熱に燃えた先生方が集まりスタートしました。最初の生徒は32名でしたが、今は在校生2400名、卒業生約34,000名と大きく成長しました。しかし創立の時からの変わらない大切な考え、建学の精神があります。
一番目は、生徒の皆さん一人一人が皆違ったすばらしい持ち味と可能性をもっているという考え方です。
二番目は従って皆さん一人一人の特色や能力を十分引き出すよう、先生方が【一人一人をよく見て個性をのばす教育】をしようと努力することです。皆さんとの二人三脚です。 三番目は皆さんが自発的に勉強する、意欲的に学ぶ、自分で調べ、考える力をつけようということです。これを本学では第三教育といいます。

学校の北門に3つの塔があります。低い塔が第一教育塔でご両親からうける家庭での教えです。次が第二教育塔、学校で先生からうける教育です。いずれもとても重要です。一番高くそびえているのが第三教育塔です。自分で意欲的に誰から言われなくとも学ぶ第三教育、どこまでも『高く、より高く』(Reach higher and higher.)伸び続け、一生涯の教育です。
第三教育(※)が得意になるには、本を読むこと、毎日勉強を習慣としてしまうことが大切です。本学では第三教育センターという朝7時から開館する11万冊の図書館があり、快適な自習室もあります。是非活用してください。

さてこの校舎は皆さんをお迎えするにふさわしい素晴らしい環境です。学校はよい環境と素晴らしい先生、魅力ある授業が大切です。しかし学校という舞台の主役は、生徒の皆さんであり、皆さんの意欲こそが一番大切なのです。
市川学園は楽しい学園です。『よく学びよく遊べ』ということです。学校は勉強、学問をするところです。遊園地やスポーツセンターではありません。まずは授業でしっかり学ぶ、復習をする、分からない所はどんどん質問することが大切です。その上で楽しい行事、クラブ活動、生徒会活動などに積極的に参加し、多くの友達と交流し、感激を味わい学園生活を楽しんでください。

人に迷惑をかけない、人のお役に立つ立派な人間に育ってもらうための、人間としての基本教育や心の教育にも力を入れています。 挨拶や掃除、校則という守るべき約束を守る、良きマナーと他人に親切にするなど当たり前なことですが大切にしています。

世界は、まだ課題が山積しています。科学技術もますます発達しますが、技術を正しく使う人間の英知も必要です。はっきりしている事は、私達人間は限られた地球上で、他の国の人々、自然や他の生き物と共に生きる生き物であり、お互い助け合って生きていかねばならない、つまり共生ということが重要です。人間は一人では生きられない。自分以外の人やもののお蔭で生きているという感謝の気持ちを常に忘れないようにすることが大切でしょう。

保護者の皆様、これから6年間、皆様最愛のお子様をお引き受けします。ご縁に感謝します。市川学園は常に進歩する学園です。生徒も教職員も常に進歩成長する学園でありつづけたいと思っています。
また生徒を立派な品格のある人間を育てるには、保護者の皆様のご理解とご協力、学園と皆様との強い絆なくしては出来ません。

最後にもう一度新入生の皆さんの学園生活が素晴らしいものになる事を祈り、校長のとしての歓迎の式辞とします。

(※)第三教育については、保護者向け機関紙『不同石(入学特別号)』ご参照ください。

市川中学校入学式
08年4月8日(火) 午前10時 新入生327名

市川高等学校入学式
同 上 午後2時 新入生427名