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2008.09.01理事長メッセージ

理事長からのなずなメッセージ#37 青春とは心の若さ

理事長・校長 古賀正一

2学期が始まった。まさしく読書勉学の秋、スポーツの秋である。生徒諸君にとって行事が多く、学園生活を大いに楽しみ、思い出を多く持つ季節である。今年度は、中学校の体育大会が、事情により1学期から2学期にずれたため、9月27日(土)、28日(日)なずな祭、10月1日(水)、2日(木)高校球技大会、10月4日(土)中学校体育大会と目白押しである。

特に文化祭であるなずな祭は、毎年12,000名以上の方が来校いただき、市川学園を知っていただく最大イベントになっている。準備も夏休み前から、クラス、部活(クラブ)、グループなどの単位で熱心に行われてきた。青春のよき思い出をたくさん作ってほしいと念願している。なずな祭パンフレットの挨拶に書いたものを添付した。ここで引用した、サムエル・ウルマン(米国)の詩は、戦後多くの経営者、ビジネスマン、学生などが読み勇気づけられた、『青春(Youth)』という詩である。松永安左エ門、作山宗久などの訳があるが、最近では新井満の自由訳が有名で、最後に詩の前半の部分を添付するので参考にしていただきたい。

青春とは心の若さである (なずな祭パンフレットから)

学園最大の行事なずな祭が例年どおり2日間おこなわれる。学園生活の思い出に残るイベントにしたい。生徒諸君がプロデューサーであり、監督であり、演技者であり、裏方でありまた観客である。それぞれの得意、持ち味を発揮できる場でもある。学園の建学の精神を表す『なずな』を文化祭の呼称としたのも重要性の故である。

1学期から生徒会文化祭実行委員会のもと7つの部が組織され、さらにクラス、部活、グループでの参加提案が行われ、推進されてきた。今年のテーマは、『Life is Adventure! 人生は冒険だ!』である。まさに冒険とは未知のこと、高い目標にチャレンジすることであり、生徒諸君の青春にふさわしい。『青春とは、人生のある期間ではなく、チャレンジする勇気、冒険心、たくましい意志、豊かな創造力、燃える情熱などをいう。即ち心の持ち方、心の若さをいうのだ。』と米国の詩人サムエル・ウルマンはいっている。 計画準備の段階では、時に大いに議論し、まとめに時間のかかることもある。このプロセスが大切である。諸君はそこで、創造力、提案力、協力の精神を学び、他人の意見を聞き、更に分担をきめる。個々の展示、演奏、食品提供など全ての出し物が一つのプロジェクトである。

さてなずな祭当日、準備や練習の成果を問う日である。市川学園に関心を持つ多くのお客様が来られる。分かりやすいプレゼンテーション、熱心な演技が祭りを盛り上げる。一生懸命さでお客様に感動と楽しさを与えてほしい。また学生らしく品格のあるものでありたい。なずな祭を通じ、生徒諸君自身も成長し、楽しんでほしい。更には友情、協力、困難克服の知恵と工夫、チームワーク、感謝の気持ちなどかけがえのない宝を得るであろう。

最後になずな祭に来られる皆様には、大いにお楽しみいただき、6ヶ年共学となった新生市川学園の実情を見ていただき、ご理解ご指導をいただければ幸いであります。ご多用の中おいでいただき、心からお礼申し上げます。

青春とは(Youth)
 原作詩 サムエル・ウルマン 自由訳 新井 満

青春とは 真の青春とは 若き肉体のなかにあるのではなく 若き精神のなかにこそある
薔薇色の頬 真赤な唇 しなやかな身体 そういうものはたいした問題ではない
問題にすべきは、つよい意思 ゆたかな想像力 もえあがる情熱 そういうものが あるか ないか
こんこんと湧きでる泉のように あなたの精神は今日も新鮮だろうか いきいきしているだろうか
臆病な精神のなかに 青春はない
大いなる愛のために発揮される 勇気と冒険心のなかにこそ 青春はある
臆病な二十歳がいる 既にして老人 勇気ある六十歳がいる 青春のまっただなか
歳を重ねただけで 人は老いない 夢を失ったとき はじめて老いる
歳月は皮膚にしわを刻むが 情熱を失ったとき 精神はしわだらけになる
苦悩 恐怖 自己嫌悪 それらは精神をしぼませ ごみくずに変えてしまう
誰にとっても大切なもの それは感動する心 次は何が起こるのだろうと
眼を輝かせる子供のような好奇心 胸をときめかせ未知の人生に挑戦する喜び