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2010.04.01理事長メッセージ

理事長からのなずなメッセージ#55 君の素晴らしい才能を磨き続けること

理事長・学園長
古 賀  正 一

 22年度より本格的6日制スタートです。基本教科に十分時間をとり、放課後のクラブ活動時間も確保し、SSHや土曜講座初め有意義な時間が取れるよう配慮しています。生徒にとり大切なのは、将来の自分の活躍イメージです。中学から進路の目標を考えさせ、高校では将来のキャリアをイメージしつつ、進路指導をしています。

中学、高校の『進路のてびき』の小職巻頭言の要約をご参考に記します。

※『進路のてびき』…本校の進路指導の指針となる小冊子。進学資料に留まらずキャリア教育関連まで幅広く網羅。中学版・高校版の2種を毎年作成。

 「君の素晴らしい才能を磨き続けること」(『22年度進路のてびき』:巻頭言要約)

諸君はそれぞれ違う顔つき体形を持っているように、心や考え方も異なり、素晴らしい違った才能を持っている。世界で二つとない独自無双、オンリーワンの存在である。自分の才能を存分に生かすことが、人生の幸せへの道である。

1、人生で大切なことは、自分を磨きつづけること

諸君は学びつつ成長する。どんなに才能があっても、努力しない人は伸びない。『玉磨かざれば光なし』である。本学の第三教育とは、自ら意欲的に学び、高い目標を目指し一生涯自分を磨き続けることである。

2、進路を決めるということは、大きな決断である

進路選択は、人生如何に生きるかを真剣に考えることである。単に名の通った大学に入ればよいという安易な作業ではない。本当に自分は何が好きなのか、如何に職業を選び有意義な一生をおくりたいのか、人類のために貢献したいのか、幸せな一生とは何か、静かに自問自答したい。勿論相談したり、参考情報で慎重に検討することは重要である。最後は自分で決めねばならない。人生山あり谷あり、急がずしかし着実に進むことが重要である。

3、これからの世界でどう生きるか

いまや世界中の情報がたちどころに得られ、24時間以内に世界のどこにでも行ける国際化・グローバル時代である。21世紀はクリーンエネルギーを利用し、炭素の排出を大幅に減らさねば地球全体が危うい環境の世紀である。知識や知恵が大切にされる知識情報社会でもある。日本は、知恵と科学技術の革新すなわちイノーベーションで生きなければならない。諸君の活躍の場は広い。諸君は、広い知識と自分の深い専門を持つ必要がある。また課題を解決する力、新しいことにチャレンジする意欲、コミュニケーション能力も必要。国際化時代に対応できる英語力と多様性を認めるたくましさと思いやりのある人間に成長してほしい。

4、進路選択のためのアドバイス

諸君を応援する多くの人々がおり、必ず希望の道に進める。目標にチャレンジしてほしい。以下進路の選択について具体的コメントを述べる。

①先ず自分の将来をイメージしてみてほしい

好きな学問、好きな職業、心底楽しいことをイメージしてみてほしい。当面は幅広く考えておいてよい。大学を入試科目で早くから選ぶのは自分の可能性を小さくし得策でない。理想的プロ職業人の姿は、広い教養と深い専門的知識を持つV字型人間である。新しいことにチャレンジできる人間、意欲ある人材を杜会は求めている。

②次に目標を立て計画せよ

具体的な志望大学・学科などを考えてみる。目標のレベルと現在の自分の力との差を知る。苦手の科目を克服するとともに得意科目を伸ばすことも大切。『敵(目標)を知り己(自分の今の実力)を知らば百戦危うからず』である。若干高いところに挑戦することは人生で大切である。自分の能力を過小評価し、卑下して自分の可能性の芽をつんではならない。

『Boys and Girls, Be  ambitious.(諸君、大志をいだけ)』 

③初志を貫徹したい

本当にやりたいことは簡単に捨てるべきでない。人生二度なし。少し困難でも希望する進路、目標とする大学を目指すべきである。才能が表に出るか、眠ったままでいるか、まさに君次第なのだ。

④進学のための試験勉強と真の学問としての勉強は一致できる

受験勉強は付け焼刃でなく真の実力を蓄えるため利用せよ。広い教養、読解力、考える力、何より学ぶ意欲は、本質的な学力をあげる。本気で学んだことは、一生身につく。基礎の勉強をしっかりできるのは、今しかない。

⑤毎日の小さな努力の継続こそが成功の鍵である

まずは健康とコンディションづくりである。適切な運動も大切。早起き、きちんと朝食を食べる、偏食しないなど日常のよい生活習慣が大切。生活のリズムをつくること。また意欲を持ち続けること、よき友人関係、精神の安定も重要である。毎日の勉強、努力の積み重ねこそが成功への鍵。継続こそ力である。

さあスタートだ。君たちの成功を確信し応援しよう。

君の成功の喜びこそが教職員の喜びだ。『ともに喜ぶのは二倍の喜び』