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2011.01.01理事長メッセージ

理事長からのなずなメッセージ#63 新しい年に思う

理事長・学園長
古 賀  正 一

 新年おめでとうございます。世界特に韓国・北朝鮮情勢緊迫の中で、こうして平和平穏な中、新しい年を迎えられることに感謝する次第です。「無事之貴人」ということばがありますが、まさに無事、平穏ということは失ったときにその有難味が分かります。わが国は政治・経済ともに停滞しており、グローバル時代に日本全体が内向きになっていますが、日本人は必ずそれを克服してきた歴史があります。何よりも個人の積極性とそれぞれの事業の現場の力の積み重ねが不況克服の鍵です。教育もそれぞれの教育現場のたゆまぬ創意工夫で、閉塞感を打ち破りたい。特に若者に夢や大きな目標を持たせたいと思います。

最近思うのは、若者一人一人の能力は素晴らしく、やらせれば必ず力を発揮します。挑戦するチャンス、活躍する場を多く与えるべきです。スポーツだけでなく学問や文化・芸術の面でも他校や海外の同世代の生徒との交流、発表や競い合う大会への参画を加速すべきでしょう。

最近感動したのは、当学園の第2学期終業式恒例の音楽会「 Thank the year concert 2010」です。今回は従来のブラスバンド部演奏、市川学園フィルハーモニー管弦楽団演奏、音楽部のコーラスに加えて、創作のミュージカルが加わりました。演劇部、音楽部、オーケストラ部、ブラスバンド部、美術部の5部が連携協力(コラボレーション)しての初挑戦でした。「The Long Christmas」と題し、今回のために作られたユーモアあふれるオリジナルでした(原作は、Me and My Girlから)。立派なできばえで最後は感動の嵐でした。私もよくやったと涙が出ました。多くの先生・友人・家族の陰の力もあったことでしょう。

とにかく『やってみよう、チャレンジしよう精神』を植えつけ、生徒を成長させたい。竜馬伝や坂の上の雲が最近人気の的ですが、いつの時代も志を持った人をあこがれ、その行動に感動します。今こそ各業界が自助力、自立力を重視すべきです。弱者に対してのセーフティーネットは大切として、自分で自ら額に汗して努力する地道な人々を大切にすべきでしょう。

また政治が何をしてくれるかを望むだけでなく、自らできることに挑戦したいと思います。私自身もこの一年人づくりに貢献し、自らも新しいことを学び吸収し進歩したいと思っています。

個人的には新年も引き続き健康に注意しつつ

① 早寝早起き、毎日歩くこと。自分でやれることは何でも自分でやること。

② 卓越した教育実現への夢を持ち続け、教職員と共に一歩一歩実現すること。そのための努力を惜しまぬこと。

③ 何にでも関心を持つ好奇心、積極的に異分野の人と付き合うこと。

④ 適量の酒とおいしいものを楽しい人と食べ語りあうこと。

⑤ 妻に幼稚園のお遊戯といわれながらも続けている社交ダンスを、あきらめないこと。

皆様にとり今年1年がよい年でありますように。