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2014.01.15理事長メッセージ

理事長からのなずなメッセージ#99 新しい年、新しいチャレンジ

2014.1.15
市川学園理事長・学園長 古賀 正一

honkan_006 1月は陰暦睦月、日本気象協会の『季節のことば36選』では、初詣(はつもうで)、寒稽古、雪おろしであり、二十四節気では小寒(しょうかん)、大寒(だいかん)です。

3学期スタート(1月8日)と同時に、学園としては一年の総決算である中学、高校の入試がスタートします。中学第一回入試(1月20日)、高校前期入試(1月17日)ともに志願者数は、締め切り前にも関わらず前年を上回り有難いことです。志願者数の増加は、教育内容、大学進学実績など総合的な学園評価が高まっている証左です。一般に公立と並立して、私学が低廉な授業料で特色ある教育を提供していることは、国際的にみても日本の教育の特色です。私学は顧客である生徒保護者から選ばれなくては存在できません。

さて、学園は2017年に迎える創立80周年を目標に、『改革ステップアップ全員参加型第3次中期計画』を、12月11日の教職員会議でキックオフをしました。2014年度から4年間で、今回は計画段階から全員参加で検討し具体的施策と達成目標、スケジュールを作成し、実現への思いと目標を共有し、強力に推進します。

第三次中期計画の前提となるチャレンジすべきことの要旨は次の通りです。

(1) 生徒に獲得させる5つの力(学力、教養力、科学力、国際力、人間力)と教育づくりの基盤(教職員と教育力、教育システム、経営と環境)について具体的施策と実行中期計画、年度計画をたてる。改革はスピード感を持って全員で計画し実行する。

(2) 建学の精神を不易とし、学問・教養の習得と人間教育即ち人格の陶冶を目ざし、『リベラルアーツ教育』を高く掲げる。生徒の将来像は『個性を生かし世界で活躍できる品格あるリーダー』である。

(3) 更に卓越した学園即ち受験生・保護者から第一に選ばれる魅力ある学校とし、進路目標は、超難関国立大学は勿論、医学、難関国公私立、海外大学を含め全国的に評価される現役合格数を目指す。

(4) 教職員は個人として学び続け輝き、切磋琢磨し、学問の共同体として卓越した教師集団をつくる。常に生徒に範たる行動をとる。

改革には、「①仕組み改革(システム・制度、組織)」「②質の高い教育・授業の中身の改革」「③教職員の危機意識と教育力の改革」の3つの視点が重要で、①のみでなく②③を十分検討したい。特に今回は計画段階で全教職委員が7つのグループに分かれ検討し討議(施策提案型会議)としてまとめる。最終的には各グループのヒアリングの上、教育経営会議でまとめ決定する。その後PDCAサイクルを回しながら、施策の実行とフォロウを、4年間にわたり推進して行く。

昨年12月から1月初旬の学園の主な活動は下記のとおりです。

SSH中間発表会、学期末試験(4日間)の後、中1の校外学習(横浜)、中2の校外学習(鎌倉)、中3の模擬裁判(千葉地検・特設模擬法廷での模擬裁判実習)と中学行事が続き、終業式後には高3の冬期講習が年末まで行われました。

年初始業式前には、高2の集中勉強合宿が3日間成田で行われました。今後の集中的学習習慣を身につけること、志望方向と目標を定めること、困難に立ち向かう勇気と元気を共有することなどを目的に250人が参加し、集中的学習の時間を持ちました。

又特筆すべきこととして、下記があげられます。

1、『THANKS THE YEAR CONCERT 2013』
このたび寄贈を受けたスタインウェー&サンズのピアノ披露を兼ねた恒例の年末コンサートとミュージカル公演が国枝記念国際ホールで実施されました。多数の生徒・保護者がピアノの音に感動しました。

オープニング
近隣小学校吹奏楽部演奏と学園音楽部合唱

第一部~ピアノ寄贈セレモニー
市川学園フィルハーモニー管弦楽団と学園横林教諭夫妻によるピアノ演奏

第二部~ミュージカル公演『The Long Christmas (原作 Me & My Girl)』
【脚本】鈴木省二教頭
【出演】演劇部、オーケストラ部、吹奏楽部、音楽部、など

2、『アメリカ留学体験を聴く会』~米国女子留学生による米国留学の魅力の講演と質疑
米国東部名門女子大であるスミスカレッジ(リベラルアーツカレッジ)に在学中の日本人留学生が来校し、米国留学体験を聞き生徒の関心を高めました。
米国留学の魅力、特に、出会う人の多様性(Diversity)と得る世界規模の人脈、多額な寄付金による質の高い規模の大きい施設、豊富な学問の選択肢と自由、本格的なリベラルアーツ教育、しっかりしたサポート(チューター、カウンセラー、奨学金)、討議が主な授業スタイル、寮システムの充実などを実感。

3、『在日モンゴル人留学生との交流』
バスケットボールの交流会を実施しました。当日は、学園のバスケットボール部との交流試合をおこない、またブラスバンド部がモンゴル国歌を演奏し歓迎しました。
現在約1500人のモンゴル留学生が在日しているとのこと。横綱 白鳳関などモンゴル出身力士も応援に駆けつけ、学生を激励しました。

4、『JICAエッセイコンテスト』優秀賞受賞
年初の吉報として、中学3年女子生徒が、JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト2013(応募総数73,253点)において中学生の部優秀賞に決定、副賞として海外研修の機会を得ました。また、高校生の部においても高校2年男子生徒が「JICA地球ひろば所長賞」を受賞、さらに学園も学校賞を受賞することになりました。