2025年12月15日から17日の2泊3日で「ふくしま学宿」を行いました。
SSH課題研究に向けてのフィールドワークの一環として、震災・原発事故直後から現在に至るまで、
福島における復興の歩みを「エネルギー問題と廃炉作業」「復興に向き合う人」の2点を中心に学んできました。

今回は、市川学園の化学実験室を覗いてみます。

「酸とアルカリ」の単元を学んでいる中学2年生が実験をしています。

小学校でも習う「酸とアルカリ」ですが、中学校ではそれらの正体が何なのかを明らかにしていきます。

BTB溶液(最初は緑色)を含む寒天(※1)入りチューブに、塩酸を1滴たらして真ん中だけ黄色にした後、左右から電気を流します。

そうすると、真ん中の黄色の部分が少しずつマイナス極側に移動していく様子が観察されます。

一方、水酸化ナトリウムを1滴たらして真ん中だけ青色にした後、左右から電気を流すと、真ん中の青色の部分が少しずつプラス極側に移動していく様子が観察されます。

この実験からわかる「酸やアルカリ」の正体とは……?

この実験のように、目では見えない原子や分子の世界を、色の変化を使って調べることができます。

色の変化は化学の不思議を解き明かすヒントになるのです。

高校生では、色の変化を使って水溶液に含まれる物質の量を調べる『滴定(てきてい)実験』を行ったり、溶液に色が付くまでの時間を測定することで温度や濃度(濃さ)によって化学反応の速さがどのように変わるのかを調べる『時計反応』という実験を行ったりしています。

さらに、高校3年生では、「どうして物質に色がついて見えるのか」という本質的なことを学んでいきます。

身の回りにもいろいろな色が溢れています。

化学の不思議を解き明かしてくれるヒントをくれる“色”に注目してみましょう。

(※1)用いた寒天は実験用です。20%BTB溶液、0.2 mol/L硝酸カリウム、2%アガロースの混合溶液。

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理科の散歩道#5「本物に触れて学ぶ生物 -解剖実習と観察学習-」

11月26日(水)にSSH授業研究会を開催いたします。
今回は国語・数学・社会・理科・英語・課題研究で授業を公開し、授業後、意見交換会を行います。
参加を希望される方は、以下のフォームに入力をお願いいたします。
なお、対象は教育関係者とさせていただきます。

理科実験室前の廊下では、3Dプリンターで作った手作り実験教材の開発・展示を行っています!

これらはすべて、「ただ見るだけ」では終わらせず、“さわって確かめる” ことで物理の世界を体験してもらうために開発したオリジナル教材です。

「電車の中でものを落下させるとどうなる?」や「電気回路を水路を使ってどう考える?」など、“教科書で見たことはあるけどイメージしにくい” 実験や図を、実際に手で触って動かすことができます。

中には、これまで教員による演示実験ですら難しかった現象を、台車の上にミニ装置をのせて再現しているものもあり、まさに、「教科書の中身を手にとって眺める」感覚です!

また、生徒が手にとって扱う教材だからこそ、安全性や耐久性にもこだわっています。角を丸くしたり、パーツをできるだけシンプルにしたり、「壊れにくくてわかりやすい」を目指して作られています。

物理が好きな人も、ちょっと苦手…という人も、「おっ?」と思える工夫が詰まった教材になっています。

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理科の散歩道#3「学校周辺フィールドワーク」